Diary

センス・オブ・ワンダー


昨日に負けず劣らずのいい天気になった今日は4歳児あい組・はと組の子どもたちが楽しみにしていた遠足で、保育園から20分ほど歩いたところにある公園に出掛けました。時々園外保育(散歩)で公園に行く時と違いカバンの中にお弁当が入っているということが嬉しくて、楽しみで仕方がないことがその軽い足取りから伝わってきたのですが、目的地の公園に着くと保育園の園庭にはない色鮮やかな遊具があることに興奮し目がキラキラ輝き始めました!担任のN先生・W先生から約束事を聞きいた後、広げてもらったシートの上にカバンを置いて遊ぶことになると、総合遊具と言われる滑り台などが組み合わされた大きな固定遊具やブランコ、クライミングウォールの要素が取り入れられた遊具などそれぞれがお目当ての遊具に向かって走って行きました。そんな中、足ツボを刺激する不思議なコーナーを見つけた男の子たちがしっかり靴を脱ぎ何事もなく歩いているので、僕も真似をして靴を脱ぎ歩いてみたのですが、刺激どころではなく痛いの何の!平気で歩いている子どもたちの凄さを思い知らされました。また、近所の方なのでしょう、1歳くらいのお子さんを連れたお母さんが遊びに来たのですが、何人かの子どもたちがお母さんとお子さんのところへ行き何やら話しかけていたのです。そこで、しばらく様子をみた後「こんにちは。せっかく遊びにいらしたのに圧倒されていませんか?申し訳ありません」と声をかけると「いえいえ!優しく声をかけてくれて遊んでくれていたんです」という返事が返ってきたのです。お母さんとお子さんを取り囲んでいた子どもたちがそんなことをしてくれていたと知るととても嬉しく誇らしく思いました。
 さて、一通り遊具で遊ぶと満足したのか飽きてしまうのか、昨日の5歳児同様、虫を探したり、花を摘んだりして遊び始めました。そこで花壇に咲いていたサルビアの花は蜜を味わうことができることを数人に教えてあげたところ、伝言ゲームのように情報が伝わっていったようで、それまで遊具で遊んでいた子どもたちが次々と花壇の周りにやってきて蜜を味わっていました。そんな子どもたちを見ていて思ったこと、それは、きっと第一光の子保育園の子どもたちは決められた(決まった)方法でしか遊ぶことができない人工的な遊具で遊ぶことより、虫や花など自然の美しさや神秘さ、不思議さから与えてもらえる「センス・オブ・ワンダー(直訳すると驚く感性)」の方が楽しいと思って(感じて)くれているように思いますし、それが子ども時代に大切なことであることは間違いないと思っています。何はともあれ、美味しくお弁当を食べ保育園に戻ってきましたが、たくさん遊んだこともあり、さすがに帰路は朝と違い足取りが重く時間がかかりました。
2021年10月22日(金) No.3167 (園長日記)

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