Diary

芸術的


子どもたちに経験して欲しい楽しそうなことを考え、実行に移す先生たちですが、5歳児めぐみ組のM先生が職員室前のバルコニーに腰掛け、何かをして(作って)いたので「何作ってるの?」声をかけながら足元に置かれている小さなカップを覗いてみました。そこにはカフェラテのように泡立てられた泥水が置かれていたので「せっかくだから、ラテアートしなきゃ!」と言うと「実はしてあるんです」との返事が!そこで改めてじっくりと見てみると枝や落ち葉を使った芸術的で可愛らしい顔が描かれているのですから驚きでした。また、来週の遠足に向けてでしょう、食器洗い洗剤とグリセリンなどを混ぜ合わせ、壊れにくいシャボン液を作り(研究?)をしていて、子どもたちが順番待ちをしながら晴れた空に向けてシャボン玉飛ばしをする様子もとても素敵でした。
 さて、昨日のように少しの雨しか降っていないのに、このところ西側玄関(風除板が付いているのに)のガラスが濡れるようになりました。落ち葉が落ち始めるこの時期、毎年同じようなことが起きるので、玄関上部の雨樋に落ち葉や小枝が詰まっていることは間違いないと確信し、梯子を使って屋根に上り確かめてみました。すると案の定、見事なまでに落ち葉がぎっしりと詰まっていたので、持って上がった火ばさみを使って詰まりの原因を取り除くことにしました。すると、屋根に上っている僕に気付いた子どもたちが驚いたように「ねえ、園長先生、何してるの?」「どうやって上ったの?」と矢継ぎ早に質問してくるので「この頃雨漏りするから・・・」と返事をしたのですが、さすが現代っ子、多くの子どもたちが「雨漏り」の意味を知らないらしく「・・・・?」という反応が返ってきました。日本の昔話に「ふるやのもり」という民話がありますが、雨漏りなどしない住宅に住んでいる子どもたちには益々「雨漏り」をイメージすることはできなくなってくると思いますが、そのためにも雨漏りするオンボロの車掌車の中を時々見てもらおうと思います。
 因みに屋根の点検と雨樋の詰まりのチェックを兼ねて年に数回屋根に上るようにして思うこと、それは、手前味噌で自己満足と笑われてしまうかも知れませんが芸術的とさえ思える園庭にうっとりしてしまうことです。
2021年10月14日(木) No.3161 (園長日記)

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