Diary

花も木も生き物


厄介者の植物として忌み嫌われている「セイタカアワダチソウ」、元々は観賞用として輸入された外来植物。根っ子から周囲の植物の成長を抑制する化学物質を出すことで周りの植物の生育を阻害し、自分たちが勢力を拡大するそうです。そんなことを聞いていたので僕は見つけた途端目の敵のように抜いていましたが、葉には炎症を緩和するフラボノイドが含まれているようで、ヨーロッパでは葉を潰して虫刺され治療や怪我の止血や洗浄液として用いられ、アメリカではネイティブアメリカンの重要な薬草とされ、整腸剤や風邪、怪我に民間薬として用いられてきた歴史があり、日に干して乾燥させたものを細かく切り刻んで作る入浴剤がアトピー症に対しても効果的だそうです。そのほかにも開花直前に摘んだ花をオリーブオイルに浸してオリジナルのオイルを作ったり、ティーバックにいれてハーブティにする人もいるというのですから驚きです。春先、たくさんの花粉を振りまき多くの人を悩ます杉の木、この杉の葉がこれから寒くなると大活躍する薪ストーブの焚き付けには不可欠なほどよく燃えてくれます。明日から寒くなるというので杉の葉が落ちていないか園に隣接する杉林を見てみましたが、既に春に向けて新たな葉を付けているように見えましたが、そんなことにも驚かされます。
 さて、2年前の2019年10月2日、🇸🇪スウェーデンから7名のお客様(先生たち)をお迎えしたのですが、その際、アウトドア教育の専門家である1人の先生が園庭をご覧になり「こんな芸術的な園庭は始めて見た」と驚き褒めてくださり、ある先生は園庭中央のブランコに腰掛け、澄ました表情で写真を撮ってもらいSNSのプロフィール写真に使うほどでした。そんな園庭中央のブランコのロープが痛んできたこと、またブランコをぶら下げている丸太も腐食が進んで見える(大人がぶら下がっても十分耐える強度を持っているのですが)こともあり、夕方の保育時間に撤去しました。子どもたちはついさっきまで遊んでいたブランコが壊されるという感情があるのか、「ねえどうして取っちゃうの?」「今度また作るの?」「お手伝いするね!」と興味津々。座る部分に使われていた部材は腐食することもなくまだまだ使えますし、ブランコをぶら下げるだけの強度がある丸太も確保できているので道具と時間があればそれらしいものは作れると思うのですが一番重要なのがロープの結び方(編み直し)は素人の僕には不可能なこと。改装工事から5ヶ月経った園庭のチェックをしていただきながら事故や怪我のことを考え、ここは「餅は餅屋」プロにお手伝いをお願いしようと思います。
2021年10月11日(月) No.3158 (園長日記)

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