Diary

楽しいね


真夏の日差しを遮り、園庭に日陰を与えてくれていた桜の葉が日に日に落ちるようになり、いつの間にか空が広く感じられるようになってきました。そんな園庭では5歳児が担任の先生がビニール袋とハンガーで手作りした虫捕り網(虫捕り袋)を手に必死にトンボを追いかけています。ところが虫捕り網のような柄が付いていないこともあり思うように捕まえられず、それどころか枝にビニール袋が引っ掛かり空いてしまった穴をテープで修理しながら使っているのですから笑ってしまいます。そうかと思えば4歳児あい組のHちゃんとSちゃんたちは道具を使うことなく上手にトンボを捕まえ、職員室の前のバルコニーに座り込んで何かをしています。すると、これまで時々「ねえ、園長先生、このトンボ男の子?女の子?」と聞いてくることがあったHちゃんが「園長先生見て!このトンボ、ウンチしてる」というので「???」と思いながらも見てみると、ウンチではなくメスのトンボが卵を産み始めているところでした。そこで「これ、ウンチでなく、トンボの卵だよ!お水に尻尾をつけるとたくさん産まれるんだ」と教えてあげて卵を産みやすいように水を張った釜飯の鍋を準備してあげると、半信半疑といった表情で尻尾を水につけると、それまでウンチだと思って見ていた卵が水の中に落ちていることに驚きと不思議を感じたらしくHちゃんが目を輝かせ始めました。反対にSちゃんの目は三角になり、何かが納得できず不満そう。どうしたかのかと思ったら、Sちゃんが捕まえたトンボとHちゃんが捕まえたトンボを交換したばかりだったらしく、Sちゃんは悔しくて仕方がなかったということです。それでも、トンボが卵を産むこと、それを間近で見ることができたことは衝撃的な出来事であり嬉しく楽しい時間になったようです。
 また、3歳児てんし組のEちゃんとRちゃんは車掌車の近くの地面にしゃがみ込み「お絵かき楽しいね」と言いながら拾った枝で次々と顔を描いているかと思えば、いつの間にできるようになったのかHちゃんが上手に柱を上ってニコニコしたいました。
2021年10月08日(金) No.3156 (園長日記)

No. PASS