Diary


子どもたちが夢中で追いかけていた(子どもたちに追いかけられていた)セミがトンボに、そして、毎日捕まえられていたダンゴムシがバッタへとその座を譲るようになって数週間。園庭を吹く乾いた風からも秋の深まりが感じられるようになりました。そして、9月7日に開催する予定だった5歳児主催の「なつまつり」も延期になってから間もなく1ヶ月を迎え「夏まつり」というより「秋まつり」との表現がぴったりな季節になってしまいました。そこで「ひかりのこまつり」と名を変えて遂に明日開催されることになりました。この日のために心を込めて準備を進めていた、のぞみ組、めぐみ組の子どもたちは、待ちに待ったお客さんを迎えることができる嬉しさもあり、いつもであれば夕方暗くなるまで楽しんでいる外遊びに出かけることなく、2階ホールでコーナーの準備をしてくれていました。本当であれば自分たちもお客さんとして楽しみたいところでしょうが、明日は他の年齢の子どもたちに譲り、明後日まで我慢していることが準備をしながら遊んでいる様子から伝わってきて健気で仕方がありませんでした。コロナ禍にあって例年であれば行われている地域のお祭りがなくなり、保育園でも恒例行事となっていた先生たちが準備していた「夏まつり」も様々な理由から2年間開催できていません。しかし、子どもたちに保育園の「夏祭り」の楽しさを感じて欲しいとの思いから、この2年間、5歳児の担任たちが子どもたちと一緒に「なつまつり」を企画・開催してくれています。明日は、そんな「なつまつり」を楽しみに待っていた売り子さんの呼び込みの声と買い物をして喜ぶ子どもたちの声が2階ホールから響いてくることでしょう。
 さて、今日の午後のおやつは「芋のつきあげ」というさつまいもを使った長崎県の郷土料理が提供されました。そこで驚いたことは、さつまいもの優しい甘さの味だけでなく、5歳児の握り拳くらいはありそうな、その大きさ。一見するとまるでコロッケのよう。そして、そんな大きさのおやつを子どもたちはぺろりと食べていることでした。そして帰宅した後、更に夕飯も食べるのですから、大きくなるのは当たり前と一人納得しました。ちなみに4歳児はと組のK君とK君が何やら笑いながら食べているので、何を笑っているのか見てみると、何とK君が「つきあげ」に牛乳をかけて食べているではありませんか!その様子を僕に見られた途端、まずいと思ったのでしょう、牛乳をかけたそれを大慌てで口の中に詰め込むので、餌でほっぺたが膨らんだハムスターのよう。それを見てK君が更に大笑いしていました。
2021年10月05日(火) No.3153 (園長日記)

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