Diary

さあ、どうしよう!?


夏野菜が終わって冬野菜が出てくるまでの端境期、園庭からも咲いていた花の彩りが見られなくなってきます。そんな中、築山のトンネルの先に植えてあるナナカマドの実が赤く色付き始め、子どもたちのごっこ遊びにとって格好の材料になります。きっと昨日誰が集めたのでしょう、今朝園庭中央の家の2階に沢山の赤い実が置いてあるのを見つけた5歳児のぞみ組のHちゃんは「園長先生、これ、ありが好きなんだよ!」と言いながら、「こんなに誰が集めたんだろう?」と言うので「まだ誰も遊んでなかったからわからないなあ?じゃあ、いくつあるか数えてみたら?」と声をかけてみました。するとそんな会話を聞いていためぐみ組のA君も興味を持ってくれたらしく、2人で真剣に数え始めました。ところが、実の数が結構あるためどの実を数えたか分からなくなり何度も数え直すことになってしまい、結局「もうわかんなくなっちゃった」と言い出しました。「じゃあどうしたらいいと思う?」と聞くと、そんな2人の姿を近くでじ〜っと見ていた4歳児あい組のT君が「あのさあ、10個ずつとかに分けて数えるといいんじゃない」と4歳児とは思えない素晴らしい方法を提案してくれたのです。そのT君のアイディアに納得したHちゃん、早速10ずつ並べて数え始めたところ、わかりやすかったのでしょう、時々ニヤニヤしているのです。その様子をまたしてもT君がじ〜っと見つめていました。我々が気づかない間にこのように子どもたち同士遊びながら教え教えられ育っていっているのだと思いますが、本当に素敵な時に出会いました。
 さて、今年豊作だった園の栗、5歳児めぐみ組のM先生は渋皮煮を作るために拾い集めておいた栗の鬼皮を子どもたちと上手に剥いて、煮始めたところ、その際一緒に入れたあるものによって、それまでの(せっかくの)作業が水の泡になってしまったと言うのです。そのことを報告しにきたM先生の消沈した表情たるや、子どもたちに本当に申し訳ないと言う思いがヒシヒシと伝わってきました。幸いまだもう少し残っていた栗があったようで再チャレンジできたようですが、出来上がった渋皮煮を食べるときは格別な味がすることでしょう。一方、臨時休園などがあったため延期になっていた「夏祭り」を「ひかりのこまつり」と名を変えて10/6に行うために新たなポスター(お知らせ)を貼って準備を進めてくれています。開催する側の5歳児はもちろん、参加する他のクラスの子どもたちも楽しみで仕方がないようです。
2021年09月30日(木) No.3150 (園長日記)

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