Diary

上物だよ


今朝の新聞に塩釜港に水揚げされた「三陸塩竈ひがしもの」の名がつくブランドマグロのシーズンが到来したことが写真とともに掲載されていました。競りにかけられる前に仲買人が品定めしやすいように全て同じ向きに並べられたマグロたち、鮮度や色つや、脂の乗りを基準に厳選し、旬の味として仙台や首都圏の市場に初出荷されたそうです。そんなブランドマグロのようになどと書くことは適切ではありませんが、てんやわんや、大混乱の中、給食を食べ終えた(食べさせてもらった)0歳児ひかり組の子どもたちは満腹感で満足し、それまでの喧騒が嘘のように同じ向きを向いて眠りについていました。その姿は前述の「三陸塩竈ひがしもの」どころか、最高ブランドマグロとして有名な青森県大間で一本釣される天然クロマグロ以上の最高級品そのものです。そして、子どもたちを寝かせてから数十分後、気持ち良さそうに寝ている子どもたちの姿を見て「かわいいね」と言いながら給食を食べる担任たち、さすがプロ!さっきまでの必死な表情は全く見られませんでした。
さて、台風14号の影響に気を付けることが県からのメールや天気予報で呼びかけられました。これまで少々の雨の時はもちろん、台風のときにも特別なことはしてなかった車掌車のガラスが無くなっている窓に雨が吹き込まないようにビニールを貼りました。台風に慣れた地域の方々がオンボロの車両にくすんだビニール、それをガムテープで止める様子を見たら、「ほとんど役に立たたないのに何を無駄なことをしているんだろう」と笑うことでしょう。それでも、子どもたちに「すっご〜い!窓みたい」とか「プゼレント(プレゼントの意)みたい」と言われると最高な気分になるものです。一方、保育園の虫博士の一人として認定されるであろう4歳児あい組のH君は虫好きで子どもとは思えないような知識がありカマキリを飼育していたりしているのに、自分では虫を触る(捕まえる)ことができないため、驚いたことに保育園で餌となるバッタや蝶々を友だちに捕まえてもらうというのです。そんな訳で今日もカマキリの入った飼育ケースを持ってきたのですが残念なことにゲットならず持ち帰ることになりました。そんなとき、降園する時必ず玄関のメダカに釘付けになるという1歳児そら組のA君が鉢の中を泳ぐメダカを覗き込んでいる姿をお父さんが優しく見守ってくれています。とはいえ、ずっとそのままというわけにもいかないでしょうから「ねえA君、ほら、こっちにはカマキリが入っているんだよ」とH君の飼育ケースの存在を知らせてみました。すると狙いをメダカの鉢からH君のカマキリに変え夢中でケースのなかで動くカマキリを見ていました。H君はそんなA君の様子が嬉くて、心の中で「僕のカマキリもすごいでしょう!」そういっているように感じました。
2021年09月17日(金) No.3142 (園長日記)

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