Diary

うまれるまえから


「は〜い!つぎは◯◯ちゃんの誕生日で〜す」「♪うまれるまえから かみさまに まもられてきた ◯◯ちゃんの たんじょうびです おめでとう」そんな愉しげな声が職員室前のバルコニーから聞こえてきました。一体誰が歌っているのか確かめてみると、4歳児あい組のYちゃん、Cちゃん、Sちゃんたちが誕生日ごっこをしていました。そこで「愉しそうだね!誰の誕生日なの?」と聞いてみると「えっ!?“ミミズ”の誕生日だよ」という考えも(想像も)していない返事が返ってきたのです。そんな返事に僕が「えっ!?“ミミズ”?」と聞き返すと「そうだよ!ほら」と言ってピアノに見立てた踏み台の引き出しの中に入って(入れられて)いた長さ15cm〜20cm、太さえんぴつほどのミミズが!(◎_◎;) するとYちゃんがそのミミズを徐につまみんだかと思ったら、これ以上伸びないと思うまで伸ばして「ほら!」と言って僕の目の前に持ってくるのですから驚くやら笑ってしまうやら・・・。大人になっていくにつれて生き物に触ることが出来なくなっていくことが多く、素手でミミズを掴むという姿など見られなくなってしまうことでしょう。そう考えると、少なくとも在園中は思う存分、花や虫たちに触れて欲しいと思います。同様に2歳児つき組の女の子たちは、服が濡れることなど全く気にすることなく、ドラム缶の上に溜まった雨水を夢中になって掻き出していました。マスクをしていても楽しいことが分かる様な笑顔が印象的でした。この2歳児たちそして前述の4歳児、園庭に現れ捕まえられてしまったものの誕生日を祝ってもらったミミズを含め、保育園で楽しそうに過ごしている子どもたちを見ていると、この子どもたちはみんな、生まれる前から「この保育園に行きなさい」そう神様が言ってくれているそう思いました。
さて、今日の給食のメニューは“栗ごはん”や“菊の花が入ったおひたし”など秋を感じられるメニューでした。菊の花の入ったおひたしには抵抗感があり残してしまう子どもたちがいた様ですが、幼いうちから様々な食材に触れる経験は大切なことです。家庭では中々出てこない様なメニューを考え、提供してくれている栄養士のY先生、調理師のT先生、調理補助のスタッフに感謝します。以前も書いたことがあるかもしれませんが、栗ごはんは僕の誕生日の時に母が作ってくれる(もらう)メニューでした。誕生日の頃には栗の旬の時期が過ぎていて八百屋の店頭には並ぶことなどない栗を冷凍し作ってくれていたことを知ったのは随分大きくなってから・・・。そんなことを思い出しながらよ〜く味わっていただきました。一つ違っていたところは、保育園の栗ごはんにはごま塩が掛けられていたことでしょう。とはいえ、「美味しかったです。ごちそうさま。そして、ありがとうございました。」
2021年09月09日(木) No.3134 (園長日記)

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