Diary

克服


いつもならまだ登園していない早い時間に4歳児あい組のH君がヘルメット被り母さんの自転車に乗ってやってきました。しかし、7時半前という時間を考えると見間違えだろうと思ったら、そうではなくやはりH君なのです。一体どうしのかと思い「おはようございます!どうしたの?」と声をかけたのですが、カバンを持っていないことと空っぽの飼育ケースを手にしていること、そして「まだご飯を食べてないんだけど・・・」という返事から、朝のお勤めをしに来たことは明らか!そうです、昨日仕掛けた虫捕り用のトラップに何か掛かっていないか確認しに来たのです。せっかくなので「どうぞ!園庭のトラップも見に行ってごらん」との声がけに「誰かいるかなあ?程度の思いで来て見たのですが、こんな時間にいらしてるんですか?」と驚いた様子。しかし、園庭のトラップも確認できるというまさかの展開に嬉しそうに園庭のトラップも確認しに行きましたが、残念なことのどちらのトラップにも虫はかかっていませんでした。虫を求め、朝早くから来て見たものの収穫なしで帰り、朝食を食べて再度登園するのが可哀想に思えたので「じゃあ、赤くなったトマトがあるから朝ご飯に食べて」とトマトを3つ取ってあげると「僕トマト嫌いなんだよね」というまさかの返事が・・・。それでもせっかくだからとプレゼントしてあげました。それからしばらくして登園してきたH君にトマトを食べてかどうか聞いてみたとこと、「少し食べてみたけど・・・」H君がトマト嫌いだったとは何だか意外な気がしましたが、今日の様子を見る限り生のトマト嫌いを克服するのは少し時間が必要そうです。  さて、新型コロナウイルスがまだまだ収束しない中、RSウイルス感染症が流行りお休みの子が増えたことで、お泊まり保育を実行していいかどうか難しい判断を求められましたが、予定通り岩沼海浜緑地公園へ出掛けて来ました。昨日までの曇り空が嘘のような青空が広がり、気温も30度を超えるという嬉しいような困ったような天気。そこで、暑さの中でお弁当を食べるのは様々なリスクがあると判断しお弁当は園で食べるように保育室へ置いて出かけました。現地は海岸からの風もあり保育園よりず〜っと涼しく感じましたが、保育園の近くにある公園にも園庭にもない遊具で遊ぶことができて大喜びでした。めぐみ組のA君んはあまりの暑さに少々体調を崩しかけたものの、エアコンが効いたバスで少し眠れたことで元気が戻りその後はみんなと一緒に活動できました。園に戻って、お弁当を食べ、係ごとに分かれて夕食を作る準備を行い、夕食を食べた後は、先生たちによるお楽しみを見せてもらい、キャンプファイヤー、花火など楽しみにしていた全てを堪能しました。このように思い切り遊んだことで疲れもあったのでしょう。Iさんによるハープの音色を子守唄にしてみんな眠りにつきました。中には「お泊まり保育」が心配でならなかった子どもたちもいましたが、そんな心配を克服して、眠りにつきました。明日の朝、みんながどんな表情で目を覚ますか楽しみでなりません。反対に、泊まりたかったけれど体調を崩して泊まることができなかった子どもたちの体調が少しでも早く良くなることを祈ります。
2021年07月16日(金) No.3098 (園長日記)

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