Diary

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各地から梅雨明けのニュースが伝えられるようになりましたが、園庭から聞こえていたカエルの鳴き声に代わってどこからともなくセミの鳴き声が響くようになり、暑さに拍車がかかるだけでなく東北でも梅雨が明する気配を感じられる一日となりました。夕方、5歳児の男の子たちがセミが脱ぎ捨てた抜け殻を見つけ、壊れないようにそ〜っと掴んで「見て見つけたよ」と見せてくれたのですが、めぐみ組のS君が見せてくれたのは抜け殻ではなく、今晩か明日の朝に羽化するであろう幼虫を見つけドヤ顔で見せに来てくれるではありませんか!クワガタやカナブンであれば「お家に持って帰って育てたら?」と声をかけるところですが、数年間土の中で過ごし、やっと地上に出てきてこれから恋愛相手を見つけなければならないのですから、さすがに「連れて帰ったら」とは言えず「セミになって戻って来てもらえるように逃がしてあげよう!」と伝え、近くにいたT先生に手渡し、子どもたちの手が届かないところに逃してもらいました。子どもたちに見つかってしまうというロスタイムを取り戻すかのように一気にそれなりの高さに逃してもらった(木に登ることができた)幼虫もホッとしたのでしょう、しっかり幹にしがみついていました。どうか無事に羽化し抜け殻を残してくれることを祈ります。そうそう、前述のS君「抜け殻」のことを「亡骸」と言っていて担任のM先生が笑いながら「『亡骸?』それって『抜け殻だよ』」と間髪入れずツッコミを入れていました。それにしても「亡骸」なんて言葉、どこで覚えるのでしょう?驚きです。
 さて、虫好きの4歳児あい組のH君が虫を捕まえたくて昨年保育園の栗の木にトラップを仕掛けたのですが時期が遅く念願のカブトムシやクワガタを捕まえることができませんでした。そこで、昨年のうちから「来年こそ捕まえられるように仕掛けよう」と約束していました。その約束を忘れることなく、今朝、お家で作ったバナナ入りのトラップを2つ持って来ました。早速、担任のN先生に園庭と玄関前に仕掛けてもらったようですが、今年こそ念願の虫たちをゲットできますように!明日から毎日トラップを確認することがH君の日課になることでしょう。
2021年07月15日(木) No.3097 (園長日記)

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