Diary

「たいへん!」「大変!」


今朝、外の掃除を終えて園舎内の掃除をしようと思っていた時、5歳児のぞみ組のHちゃんが手の上に何かを大切そうに載せて「園長先生見て!」と言いながらやってきました。一体何を見せにきてくれたのか見てみると、そこには上手に作った泥団子が載せられています。見事な出来栄えに「上手に作ったね!どこの土で作ったの?」などと話をしていると、近くにいた同じのぞみ組のS君が「すご〜い!見せて」と言って泥団子を掴もうとした途端、Hちゃんの手の上で壊れてしまうではありませんか!まさかの出来事にHちゃんはもちろんのこと、それ以上にS君が動揺したようで「ごめんね!ごめんね!」と謝ることになってしまいました。こんなハプニング・悲劇的なことが起きてしまったものの偶然にも近くに担任のR先生がいたこともあり、HちゃんもS君を許してあげて、お互い泣くこともなく、再度、泥団子作りをすることになりました。そんな姿に子どもたちの成長を感じました。こんな出来事の後、園舎内の清掃・消毒に取り掛かり、2階ホールにいた時3歳児てんし組のT先生が慌てた様子で「園長先生ちょっといいですか?今、外でM君とN君(4歳児はと組)が鳥のひなを見つけたと言うのですが、どうしたらいいですかね?」と報告に来てくれました。その途端、それは、昨日の日記に書いたシジュウカラのひなが巣箱から何らかの原因で落下してしまったと察しがつきました。そこで、ヒナたちを巣箱に戻してみてもらうようにお願いして、僕は掃除を続け、朝の打ち合わせ後に巣箱を見にいってみました。すると、嬉しいことに巣箱の中から親を呼んでいるのでしょうか、小さな鳴き声が聞こえてきたので胸を撫で下ろし、親鳥たちが育児放棄をすることなく子育てしてくれることを祈りました。ところが、夕方の事、のぞみ組のH君が、半ベソをかきながら「園長先生!園長先生!たいへん!」と言うので誰かが怪我でもしたのかと思いきや「園長先生早く来て!ヘビが出た」と慌てた様子。しかし、ヘビが出てくることなどないところで育った僕もヘビが得意ではないものの、立場上、子どもたちの安全を守らなければならないので、泣きそうになっているH君を落ち着かせるため「大丈夫!大丈夫!」となだめながら、どこでヘビを見たか案内してもらいました。ところが、どこかに隠れたか逃げてしまったのか、そこにはすでにヘビの姿はありませんでした。そして、気がついたこと、それは、ヘビが歩いた(這った)跡がシジュウカラの巣箱の近くであること!もしかすると、子どもたちが見たヘビはシジュウカラの巣箱を襲った後だったのかも知れないということです。なぜなら、夕方巣箱の前に立ち耳を澄ましてみたのですが、朝聞こえた鳴き声が聞こえなかったのです。もし、人間の手によって巣箱に雛が戻されたことで親鳥が警戒し育児放棄してしまったか、あるいはヘビに襲われてしまったか・・・。どちらにしてもそれが現実だったならば巣立ちを楽しみにしていた僕はとても残念でなりません。偶然ですが、昨日の礼拝は創世記の「アダムとエバ」の箇所で、ヘビが出てきたこともあり子どもたちにとってタイムリーだったかも知れません。何はともあれ、巣立つ寸前だったヒナたちが無事であることを祈り、明朝、改めて確認してみようと思います。長くなりましたが、夕方降り出した雨が小降りになったタイミングで帰宅しようと園を出た途端、雨がまた降り出しました。昨日は念のために折り畳み傘を持ってきていたのですが、今日は大丈夫と判断し持ってこなかったことを後悔することになりました。
2021年05月18日(火) No.3055 (園長日記)

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