Diary

不思議なほど


社会人であれば誰でも仕事のスケジュールを確認し、その日の段取りなどをイメージして出勤する(している)と思います。しかし、なかなか自分の思い描いた通りに行くことがないのが世の常。僕も与えられている宿題(仕事)をどのような順番で取り組んでいくか考えて出勤しているものの、電話やメール、アポなしでの来客の対応などで予定が狂ってしまい、学生時代のように宿題が溜まってしまうことが多々あります。今日は、いつもの外掃除と園舎内の消毒の他に「園庭の遊具(丸太)の撤去」、「昨日Yさんが作って下さったトマト畑(ビニールハウス)の仕上げ」、そして、一箇所だけ残っていた、「さつまいもを植えるための畑の手入れ」を目標にしていました。それでも、いつものように、できないこと・残ってしまうだろうと思いながら作業に取り掛かりました。ところが、そんな僕の思いが伝わったのか、緊急を要するメールも突然の来客もなく、電話があっても主任のY先生が対応してくれたこと、そして、力が必要なところはT先生が手伝ってくれたお陰で珍しく全ての宿題を終えることができたのです。中でも、子どもたちがいちばん興味を示したのが園庭中央の遊具の撤去作業と変化で、これまでの遊具がなくなっても、その変化を喜ぶように違う遊びが始まることに子どもたちの順応性・適応能力を感じさせられました。こんな子どもたちの姿を見ていると、これまでの環境を名残惜しいと思うのではなく、これまで以上の環境を作ることが僕の仕事だと思わされました。5年間大きな事故や怪我なく多くの子どもたちを楽しませながら体幹を鍛えてくれた(いつの間にか)丸太はその役目を終え薪ストーブの燃料になるまでしばらく休むことなります。そんな丸太に感謝し、新たな環境を与えるためにスタンバイしている丸太に期待するものです。
2021年05月13日(木) No.3052 (園長日記)

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