Diary

笑顔


桜の花が散っても、芝桜や水仙、ジューンベリー、ビオラなど様々な花たちが園庭に彩りを与えてくれていますが、そんな中に今年もたくさんのたんぽぽが咲き出しました。子どもたちはタイヤの花壇などに咲いている花は摘んではいけないことを理解してくれていて、摘むことも踏むこともなく「お花きれいだね」と言いながら眺めています。ところが、それ以外に咲くたんぽぽを含めた小さな花たちは子どもたちにとって格好の遊びの材料となり次々に摘み取られてしまいます。それでも生命力の強いたんぽぽなどは子孫を残すために子どもたちといたちごっこをするかのように次の花を一生懸命に咲かせてくれます。そんな中に普段見ているタンポポと色が違う白っぽいたんポポが咲くのです。このタンポポを以前S学院大学のY先生に映像を送ってみたところ、わざわざタンポポ研究の第一人者でタンポポの児童書も手掛けておられるという先生に映像を送り調べてくださいました。すると、僕が日本古来のエゾタンポポだと思っていたそれが、エゾタンポポの品種ではなく、オクウスギタンポポ(Taraxacum denudatum)という独立した珍しい種だというお答えをいただいたのです。子どもたちにも先生たちも気づかないそんな貴重なタンポポがカエル探しとともに子どもたちの遊びに使われているという贅沢?!な事実。草刈りが趣味のようなものと断言するT先生にはその存在を伝え、枯らすことがないように大切にしていこうと思います。
 ところで、今日も一日いい天気となりいつものように思い思いに遊ぶ子どもたちの笑顔と歓声が園庭に響きました。3歳児ひつじ組のR君とH君が妙な踊りを見せてくれたかと思えば、2歳児ほし組のNちゃんはタイヤの中に入ってキョロキョロしているのでかくれんぼでもしていて上手に隠れられるところを見つけたのかと思いきや、そんなことは全くなく単純にタイヤの中に入っていたかったようです。タイヤの中にすっぽり入ってしまうサイズ感がなんとも可愛らしく、見ている僕が笑顔にさせてもらえました。
 さて、嬉しいお知らせです。産休に入っていたA先生が、出産予定日通り、今日12時45分に2902gの赤ちゃんを出産しお母さんになりました。つい先日まで新年度に向けた準備を手伝いに来てくれていたA先生が母になったという知らせを聞き次々に笑顔になりましたが、コロナ禍での初めての出産だったA先生はさぞかし不安や心細いことがあったことでしょう。しかし、そんな不安や心細さは赤ちゃんを見た途端無くなったことと思います。こんな大変な時に産まれた赤ちゃんがこれから多くの方々に愛され健康に育つことを祈ります。次はM先生、M先生が出産を控えていますが元気な赤ちゃんが産まれますように!ちなみにA先生から連絡が来た時、舞い上がっていたつもりはなかったのですが、母子の健康確認と赤ちゃんの体重を聞いたものの肝心な性別を聞くことを失念していたことに気づいたのはしばらくしてからでした。何はともあれ、A先生、ご家族の皆さん赤ちゃんの誕生おめでとうございます。
2021年04月16日(金) No.3037 (園長日記)

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