Diary

嬉しいこと!


今朝、いつものように玄関の扉や階段の手すりや窓など園舎内の消毒をしている時、2階ホールからピアノ(こどもさんびか)の音が聞こえてきました。くりかえし同じところを弾くお世辞にも上手とはいえないそのピアノの音に子どもが弾いているのかと思いながら、いったい誰が弾いているのかそ〜っと覗いて見ました。するとそこには数年ぶりに保育園に戻ってきてくれたT先生が背中を丸めてピアノに向かっている姿が合ったのです。子どもたちの前でピアノを弾くため数年間のブランクを埋めるべく保育に入る前にピアノの練習をしてくれていたのですが、ミスタッチをくりかえし、何度も同じところを弾くため何度も聞こえてくるメロディーが妙に心に響いてきて、とても嬉しく心から感謝する反面、自分は子どもたちのために何をしているだろうか?考えさせられました。信じられないと思いますが、幼稚園教諭として子どもたちと過ごしていた時には僕もピアノで前奏曲を練習したものですが、今は・・・。もちろん、T先生だけでなく多くの先生たちが子どもたちのためにピアノの練習だけでなく保育の準備や計画をしてくれていることをT先生の丸まった背中から再認識させられました。
 さて、最近子どもたちは年齢・クラス問わずカエル探しに夢中になっています。この様子は毎年のことで特別驚くことではないのですが、不思議に思うことはドッジボールや鬼ごっこのように伝え・伝えられて覚えていることはないのに、この季節になるとちゃんとカエル探しが始まることです。今日も2歳児の子どもたちが捕まえたカエルを飼育ケースに入れて「園長先生見て!」と見せにきてくれました。中でもM君の嬉しそうで自慢げな顔がカエル探し(捕獲)が楽しいかが伝わりました。嬉しそうといえば、4歳児はと組のHちゃんが帰り際、職員室の僕に「園長先生、昨日T君の誕生日だったんだよ」というのです。その後ろにはお母さんと一緒にHちゃんのお迎えに来てくれた兄のT君がいるではありませんんか。そこで、T君の誕生日を祝うために、午後のおやつを食べているランチルームに行って♪Happy−birthdayを歌ってお祝いしてあげたのですが、T君は顔だけでなく耳まで赤くして恥ずかしそうにしながらもとても喜んでくれました。先日一年生になったばかりということもあり、保育園に来ることに抵抗はないでしょうが、小学校(生)になるとこれまで当たり前のようにあった誕生会がなくなりお祝いされる・してあげることがなくなり保育園と小学校の違いを感じているのかも知れません。それにしても兄の誕生日を祝って欲しいと願って僕に話してくれたHちゃんの優しさが伝わってきました。もちろん、お母さんも嬉しそうだったことは言うまでもありません。
そうそう、桜が散った園庭、いつもと少々違う角度から見てみたのですが子どもたちの楽園になっている(手前味噌ですが)ことを感じていまいた。すると、夕方6時過ぎメールの返信をしていると、バルコニーの扉が開き「こんばんは!」と言う声が背中の方から聞こえるので振り返ってみると、花見櫓を作ってくれたYさんが笑顔で「園長先生、さっき電話(メール)しておいたのですが・・・。また栗の木持って来ました」と言うのです。そこには花見櫓と同じ材料を使って新たなものを作りたい、作ってあげたいと言う思いが込められていることが聞くまでもなく伝わってきました。この調子だと、夢の空中回廊やツリーハウスが現実となる日も遠くないのかも知れません。
2021年04月15日(木) No.3036 (園長日記)

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