Diary

またね!


コロナ禍で行事や生活など様々なことで制約や変更を強いられた2020年度の保育も事故や怪我なく無事最終日を迎えました。昨日に続き、今日も暖かく、仙台では観測史上最速で桜が満開になったと発表されましたが、仙台より南、東京に35Km近い保育園でも5歳児の保育園生活最後の登園日を忘れられない日にするかのように見事に桜が咲いてくれました。そんな園庭でのぞみ組・めぐみ組の子どもたちがいつもと変わることなく遊んでいるように見えましたが、午前保育のご協力をいただき、給食を食べ終えた後、お家の方が次々にお迎えにくると、登園最終日という実感が湧いて来たのか担任の先生と共に涙を流す子どももたちが続出!のぞみ組のK君は大の仲良しのK君が降園するとき今生の別れのように「僕たちもう会えないんだよね」と言いながら抱き合っているのです。しかし、彼らは10日もすると同じ小学校へ入学し、否応無しに入学式で顔を合わせ、場合によっては同じクラスになることもあるのですから可笑しくてなりませんでした。きっと保育園で会うことがないということなのでしょうが、子どもたちながらに別れの寂しさをしっかり感じていることが伝わって来ました。そんな5歳児とは対照的に、明日から保育園で最高学年となる、あい組・はと組の子どもたちは園庭でお花見をしながら4歳児最後の給食を食べていました。準備を始めた頃は拭いていなかった風が食事を始めた頃から吹き始め、黄砂や砂ぼこりが気になり桜を愛でる余裕もなかったようです。 
 さて、今日、お迎えを待つためにランチルームに置かれていたほし組のR君のカバンのポケットにたくさんの石ころが入れられていることに気づきました。この石ころ、帰宅後どのように使うのか想像もできませんでしたし、持ち帰られたお父さん・お母さんも困ってしまうのではと心配になりましたが、R君に限らず、我が園の子どもたちは石ころや枝や虫などをお土産のように大切に持ち帰ることがあるのですが、数日後、入園してくる子どもたちの保護者の方々は、そんなことへの免疫がついていないこともありびっくりすることあるでしょう。ところでR君たち、明日の朝、間違って1年間過ごした1階の保育室に向かうことなく2階の新しい保育室へ向かうことができるかどうか楽しみにしたいと思います。
 最後に、今日も朝から黄砂が飛び、仙台駅前の空も霞んでいましたが、5歳児の担任は黄砂で霞む以上に子どもたちとの別れで流す涙で視界が霞んだことでしょう。どうか、そんな先生たちに送り出された子どもたちが喜んで小学校に登校して、たくさんの友だちと思い出を作ってくれること、そして、時々成長した姿を店に来てくれることを願い祈ります。
2021年03月31日(水) No.3024 (園長日記)

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