Diary

続きはまた・・・。


今日は5歳児のぞみ組のK君の誕生日、そのK君が昨日、「園長先生、あのさあ、もう『H◯N◯A』の自転車買ってもらったから、明日保育園にストライダー貸してあげる(あげるの意)」と報告してくれたのですが、その言葉通り、今日まだまだ綺麗で立派な赤いストライダーを持って来てくれました。本来、誕生日には誕生児がプレゼントをもらうものですが、反対に保育園がプレゼントをいただくこというあべこべなことになってしまいました。ところが、多くの子どもたちが新たに加わった乗り物に気づき「園長先生、これどうしたの?」と大喜びし、これまで頂いた青、黄緑などのストライダーに跨り、レースをするかのように園庭を駆け回っていました。K君はこれまで十分満足するまで使ったからなのでしょう、未練など全く感じさせることなく自分の持ち物だったストライダーで遊ぶ子どもたちの様子を満足そうに見ていました。また、ストライダーを買ってあげたお父さんも「順番に乗るんだぞ!」と優しく声をかけてくださっていました。
それにしてもストライダーがいらないと思えるほどの自担車を買ってもらった・お父さんが買ってあげた自転車が『◯O◯D◯』製というのが何とも車好きのK君らしいと思いました。まだ補助輪は必要のようですが、上手に乗れるようになったら、3人で保育園までサイクリングに来てくれることを楽しみにしたいと思います。
 さて、ひとしきり外遊びをした後、保育室へ戻り、保育園生活最後のサッカー教室のために隣接する東部運動場へ出かけて行った子どもたちの様子を見に行った時には、コーチ・担任チーム対グループごとの子どもチームの試合の真っ最中で「◯◯くん・◯◯ちゃん頑張れ〜」と大賑わい。自分たちのグループの出番が来るまでは試合を見ながら応援する様子は「遊ぼう会」などで育った姿だと思いました。そんな声援に負けじと担任のM先生・S先生もコーチとパスをしながら本気モードになっていましたが、それは、コーチと一緒にグランドで子どもたちとサッカーができるのも最後だから思い残すことなく思い切り楽しもうという気持ちの現れだったのでしょう。また、思い残すことなくと言えば、明日から出産のためにお休みに入る1歳児うみ組のA先生は、初めての赤ちゃんの誕生を楽しみにしながらも、しばらく子どもたちとお別れになることが寂しくて、いつも以上に子どもたちとの時間を大切に過ごしていたように感じます。日に日にお腹が大きくなり仕事をするのも辛そうな様子も見らましたが、明日からは赤ちゃんを産むため、これまで保育園の子どもたちに注いでくれていた愛情や時間を生まれ来るお腹の赤ちゃんに注ぎ元気な赤ちゃんを産み、母になり、これまでとまた違った視点から子どもたちと関わる素敵な先生になってくれることを祈るものです。A先生は「1歳児クラスだし、戻って来た時、忘れられていないかなあ?」そんなことを言っていましたが、三週間もすると2歳児クラスに進級しますし、保護者共々絶対に忘れることなくA先生が戻ってくることを待っていてくれることでしょう。
 長くなりましたが、週末金曜日、多くの方々が勤めを終え帰路に着く頃、仙台駅―長町駅間で自動車が線路内に落ちたことで新幹線と仙台ー石巻間を走る仙石線を除き、電車がストップして大混乱が起きました。いつ電車が来るか分からないと思い、保育園を出て駅に向かうと幸いなことに電車がホームに止まっていたので寒いホームで待つことはなかったものの一向に走り出すことがありません。そこで、車内で仕事をと思いパソコンを取り出したものの不覚にもなんとバッテリーの残量が虫の息。同様にスマホのバッテリーも残量がなくなりそう。新幹線であれば充電できるけれどそれは不可能。そんなこともあり最悪のことを考え、パソコンをモバイルバッテリー代わりに使ってスマホのバッテリーを確保し仕事は断念。そんな状況にみんなイライラした表情でスマホの画面を眺め、時にため息をつく人も・・・。一週間の仕事を終え、帰宅後のんびりしようと思っていたであろう乗客の願いも虚しく、大河原から仙台駅まで数時間!仙台駅のホームには長い列ができ、改札前には事故によるダイアの乱れを知らせるホワイトボードと電光掲示板、それを確認する人でごった返していました。結局、僕が家に着いたのは9時半過ぎ・・・。この大混乱の原因となった事故を起こしてしまった20代の女性ドライバーは怪我で済んだようですが、車が転落した以上に心が奈落の底まで落ち込んでいることでしょう。どうか一日も早く心身ともに元気になりますように。
本当はこの他にも紹介したい出来事があったのですが、今日はこの辺でお終いにしておきます。
2021年03月05日(金) No.3006 (園長日記)

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