Diary

如何ですか!?


公園にあるベンチは特別注意書きがなくても「座るもの」だと理解でき、また、ドアや棚に取っ手がついていれば「開けるもの」だと理解できるように、物が持つ形や色、材質などが、その物自体の扱い方を説明しているというのが、アメリカの心理学者ジェームズ・J・ギブソンが提唱した「アフォーダンス理論」で、Affordanceとは「与える・提供する」という意味の「アフォード(afford)」という言葉から名付けられた造語です。この言葉を初めて聞いたのは6年ほど前の研修会ことですが、きっとこうなるだろうと思っていた通り、今日の子どもたちの様子を見て、その言葉通りの行動を見ることができました。まず一つ目は、未満児用の園庭に作った古くなったブランコに手を加えたベンチに座る姿、二つ目は木製の電線ドラムを使って作ったシーソーに群がり遊ぶ姿です。それだけ環境の変化に気付いているということですが、子どもたちが変化したことに興味がなければ、それに関わろうとすることはないことを考えれば、どちらも子どもたちに受け入れてもらえたという証拠!?そう信じ喜びながらアフォーダンスならぬ、アホダンスを踊らなければ・・・!
 話は一転しますが「ピンクシャツデー」をご存知でしょうか?「ピンクシャツデー」は、2007年、カナダの学生2人から始まったいじめ反対運動です。ある日、ピンクのポロシャツを着て登校した少年が「ホモセクシャルだ」といじめられました。それを聞いた先輩2人が50枚のピンクシャツを購入し、インターネットで「明日、一緒に学校でピンクのシャツを着よう」と呼びかけました。翌日、呼びかけに賛同した数百名の生徒がピンクのシャツや小物を身に着けて登校し学校中がピンク色に染まり、いじめが自然となくなったそうです。このエピソードがSNS等で世界中に広まり、今では70カ国以上でいじめに反対する活動が行われているそうです。カナダで最初にこの出来事があった日が、2月の最終水曜日でした。それ以降、2月の最終水曜日はいじめについて考え、いじめられている人と連帯する思いを表す1日としているそうです。てなわけで、明後日、水曜日、いじめのない世界をめざしてピンクのシャツを着る、または身につけてみませんか?
2021年02月22日(月) No.2998 (園長日記)

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