Diary

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人間が生きていく上で必要不可欠な「食」、食べるということ。2005年に成立した食育基本法には、「生きる上での基本であって、知育、徳育及び体育の基礎となるべきもの」と位置づけられ、学校教育ではもちろんのこと、幼稚園、保育所、認定こども園でもて大切にされています。今日も5歳児がランチルームの薪ストーブを使い料理をしていましたが、保育園でも栄養士のY先生を中心に子どもたちの健全な育ちのためにメニューを考え、調理師のT先生や調理補助の方々と共に給食を提供してくれています。今日はこの季節になると提供される「へそ大根」入りの煮物がメニューでしたが、乾燥され、シワシワになった「へそ大根」が水で戻すと大きくなることを子どもたちに見てもらえるように玄関ロビーに置いておいてくれました。一方、保育園のが畑で育てた大根を使い、先生たちが作ったそれは、あまりの小ささのため先日の強風で飛ばされていたのですが、紐が付いていたお陰でゴミと間違われることなく処分されずに済みました。これから春になるまでにあの独特な食感のへそ大根の煮物が何度メニューとして登場することになるか、期待したいと思います。
 さて、「ねえ、園長先生、今日は何する?」「薪割りする?」こんな質問・会話が3歳児てんし組のA君との間で毎日のように繰り返されます。昨日もクラスのみんなが節分に向けて鬼のお面(被り物)を作っている中、園舎内の窓や階段の手すりなどの消毒(拭き掃除)をしている僕に、「ねえ、園長先生今日は何するの?」「お掃除が終わったら薪ストーブに薪入れるの?」「Aが入れてあげる?」と尋ねてくるのです。そこで、「火傷すると大変だからなあ?!でも、そんなに薪ストーブが好きなら、ダンボール探してあげるからN先生と一緒に作ってみたら?」とN先生に許可をもらうことなく何とも無責任なことを口走ってしまいました。すると、それまで以上に目が輝き出し、「どこにあるの?」「ねえ、いつ段ボール持ってくるの?」と質問攻めになってしまいました。そこで、丁度いいサイズの段ボール箱を一緒に探しに行き、保育室へ持って行きました。保育室では、先ほど同様、クラスの子どもたちがお面作りの真っ最中。しかし、A君の頭の中は薪ストーブ作りのことでいっぱいになってしまった様で「いつ作るの!」とお面作りそっちのけ。そこで、「お面を作ってからにするんだよ」と念を押すように一声かけ保育室を後にしました。その後、約束通りにお面を作ったようで、今朝は「Aのお面は一つ(つのの数)にしたから見て」と飾られてある(出来上がった)お面を教えてくれました。そして、本当はクラスの皆で作ってもらうつもりで探してきた段ボールを昨日A君が家に持ち帰り、おばあちゃんやお母さんにも手伝ってもらい煙突付きの薪ストーブを完成させたそうです。それがとても嬉しかった・満足できたようで、「明日見せてあげる」と約束してくれました。どんな出来上がりの薪ストーブなのか見せてもらえるのが楽しみです。
 ちなみに、A君だけでなく、先生たちから「園長先生、ちょっとお願いがあるのですが、いいですか?」と声を掛けられることがあります。特に、行事によって経過報告を発行することがあると依頼が重なります。しかしながら園長と言えど、僕自身しっかりとした文章を書けているかと言うと・・・・? それでも、お願いされるからには出来る限りのことはしてあげるようにしています。そこで大切にしなければならないことは、先生たちが感じた思い(文章)を極力生かしながら必要なところを直してあげるということ。それが本当に至難の業!時には僕も文章を見てもらいたいと思うことがあるのですが、やはり先生たちは気を使うのでしょう、敬遠されてしまうという現実。そんなこともあり、一人密かに「誰か助けて〜!」叫んでいます。
2021年01月28日(木) No.2978 (園長日記)

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