Diary
芸術的
春を思わせるような昨日の暖かさの影響でしょう、今朝、正門から玄関まで続くフェンスの下に植えてある芝ざくらの上に吹き溜まった落ち葉を掃き集めてみると、一輪のスイセンが咲いているのを見つけました。1月も残り数日というだけあり、日々、日の出が早くなっていることには気付いていましたが、まさかこんなに早くにスイセンが花を咲かせていたとは・・・。反対に園舎北側の丸太を薪にするために動かしてみるとダンゴムシたちが春の到来を待ちながら土と落ち葉を寝床に丸まったまま暖かな眠り続け、丸太を割ってみると寒さを堪え眠っていたカミキリムシの幼虫が叩き起こされ、成虫になることなく鳥の餌になってしまうことになります。歯以外、道具もないのに硬い木にせっせと穴を開けこれまで頑張って生きていたことを想うと残酷なことをしていることを感じ申し訳なく思ってしまいます。そして、幼虫たちの作った通り道やダンゴムシのねぐら、人間が作り出すことができない、自然が織りなす芸術的な色や形に驚かされます。
さて、このような自然豊かな保育環境を生かすかのように、1歳児そら組の子どもたちが隣接する杉林に薪ストーブの焚付けに使う杉の葉っぱを拾いに出かけてくれました。オール電化が進む世の中にあって、焚付けようの杉の葉っぱを集めている1歳児はどれくらいいるでしょう?世界中の国々が一つとなって地球温暖化の原因となる二酸化炭素濃度の上昇を抑制する、「カーボンニュートラル」という概念が叫ばれています。そら組の子どもたちがいつか、大気中にある二酸化炭素を取り込んで育つ木材を熱源として使う(生かす)ことが自分たちが生きていく地球を守っていることに気付いてくれる時がくることを願うものです。
2021年01月26日(火)
No.2976
(園長日記)
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