Diary

やっぱり適わない


思いの外冷え込んだ朝、駅から保育園に向かう道路はカチカチに凍り付き歩くとガリガリと音をたてるほどでした。そんな寒さに守られたらしく、昨日、近くの公園に作られた雪だるまも倒れることなく立っていました。昨日は暗くなってしまっていたこともありわかりませんでしたが、その雪だるまたちにはしっかりと目・鼻・口が作られていて、いつも歩いている道路の方を向いて立っていることがわかりました。ところが日中、日が差し気温が上がったことで雪が融けたようでお昼過ぎに公園の前を通った時には痩せ始め表情も変わっていました。保育園の園庭の雪も同様で、お日様の日差しで融け出し次々と地面が顔を出し始めましたが、日陰で融けずに残っている雪を集め型抜きをする姿や担任の先生と手加減なしの雪合戦をする姿が見られました。子どもたちがこのように喜んで遊ぶ一方、雪が降り積もれば融雪剤を撒いて融かす・あるいは凍ることがないような対応・対策を講じますが当然のことながら散布したところ以外は何も変化はありません。しかし、今日のように太陽が顔を出し、気温が上がると融雪剤とは比べ物にならない勢いで全体を融かしてしまいます。昨日必死に掻いて塊となっていた正門前の雪も融雪剤の力ではなく太陽によって少し力を加えただけで崩れるほど柔らかくなっていました。まさにイソップ童話の「北風と太陽」の太陽を思い出させるものでした。雪が降り積もるのも自然の力であり、それを融かすのも自然の力そのもの!人間は融雪剤を作ることはできても自然には敵わないと言うことを痛感・再認識させられました。
2021年01月13日(水) No.2967 (園長日記)

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