Diary

ひっそりと


土曜日は先生たちに保育をお任せして基本的に出勤しないのですが、今日は受水槽の清掃と消防設備の点検の立ち合いため午前中だけ保育園にいました。土曜日は登園してくる子どもたちが少ないこともあり、いつもならば8時過ぎには園庭から響いてくる声も9時過ぎても聞こえず、子どもたちが興味を持つような清掃作業が始まってもひっそりしていて同じ園庭とは思えない印象でした。しばらくして子どもたちの声が聞こえてくる頃、同時進行するように、園舎内の消防設備の点検が始まりましたが、前述の通り、登園している子どもたちが少ないこともあり園舎内もひっそりしている中、職員室だけが点検のための警報音が響いていました。入水槽の清掃と消防設備の点検の二つの作業をしてもらっている間、届いていた郵便物やメールのチェックをしながら、時間に追われている仕事をしたのですが、いつも(平日)と違い電話がならず、子どもたちが「ねえ、園長先生」と声をかけてくれることもないこともあり、いつになく仕事に集中することができました。そのお陰でいつもより仕事が捗ったことを考えると、家でダラダラしながらの土曜日より有意義な時間となりました。そうそう、受水槽の清掃作業を見上げている時、桜の枝にキノコが育っているところなど、手入れをしなければならないところを見つけたのですが、その下で、S学院のY先生が「ビワは寒い時期に花が咲くんですよ」と教えてくださったように、ビワの木にベルベットに包まれたような目立たない花がひっそりと咲いているのを見つけました。そして、驚いたことにこんなに寒くなったにも関わらず、小さなハチが花にやってきていることに気づきました。こんな生き物たちによって受粉され、暑い夏に子どもたちが木登りそして美味しいビワを食することができることを再認識することができました。やっぱり自然って不思議な世界です。
2020年11月28日(土) No.2938 (園長日記)

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