Diary

仕方がない


子どもたちが時々お家での出来事など、聞いても良いのかどうか、また、どのような返事をすべきか困って(迷って)しまうようなことを話してくれることがあります。今朝のことです、3歳児てんし組のA君が園庭にいた僕のところにやってきたかと思ったら、自分の頭を指差しながら「園長先生、あのね、ママのじいじは『◯△♯♭!?※』がないんだよ!」と話しかけてきました。余りにも突然だったので何と言ったのか分からなかったので、なんと言ったのか聞き返そうと思ったのですが、次に「お坊さんみたいなんだよ!」と話が続いたので聞き取りにくかった『◯△♯♭!?』は「髪の毛」であることがわかりました。A君がなぜ急におじいちゃんの頭のことを知らせてくれたのか不思議だったのですが、それよりも「和尚さん」ではなく「お坊さん」という言葉を使っていたことが印象的でおじいちゃんの頭のことを想像することもありませんでした。人間誰でも齢を重ねれば白髪になったり薄くなったり、抜けてなくなったりするのは仕方がないことですが、A君にはまだまだ先の話であるため、ピンとこないため髪の毛がないおじいちゃんの頭が気になって仕方がないのかも知れません。
 さて、夕方17時半になろうかという頃、主任のY先生が「園長先生、人身事故で東北本線が止まって(遅れて)いるそうですよ」と教えてくれました。そこで、必要最低限の仕事だけを済ませ、電車通勤しているW先生やMさんに遅延情報を伝え、ホームで待つことを覚悟し、やって来た電車に乗って帰ろうと18時頃に園を出ました。すると嬉しいことにホームに電車が止まっているのです。改札口の電光掲示板によるとその電車は本来16時台の電車だというのです。そんなことも関係たのでしょう、電車での帰宅を諦めた方が多かったのか、学生達は多いものの意外と空席があり、座って出発を待つことが出来ました。程なくして大河原駅を出発し、順調に仙台に向けて走っていたのですが、ダイヤの乱れから途中何度も止まり、結局仙台駅に到着したのは19時半過ぎ。今朝いつものように仙台駅に向かっている時、仙台駅始発の新幹線が綺麗な朝焼けとビル群を背景にするようにホームに向かっていくのが見えたのが6時15分頃。園に向かう朝は勿論のこと、帰宅する夕方も渋滞は解消された後でした。もし、この電車の遅延が首都圏で起きていたらとんでもない混乱になっていたことは言うまでもありませんが、いざとなればJR以外でも帰宅する手段があることは羨ましい!そう思った出来事でした。
2020年11月19日(木) No.2932 (園長日記)

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