Diary

保育の現場


玄関前にある掲示板には、担任の先生たちがクラスの子どもたちの保育の様子を書き記した用紙が掲示されています。時に「じ〜んとくるような出来事」、そうかと思えば「思わず吹き出してしまいような出来事」など様々。そして、先週、1歳児うみ組・そら組の先生たちが伝えてくれていたことは、コロナ禍にあっても保育や子育てにおいて大切にしなければならない手を繋いだり外で遊んだりという密なる関係で、入園当初泣いていた子どもたちも友達を楽しそうに過ごしていることがわかる成長した子どもたちの姿でした。そんな保育の様子を限られた紙面の中で全てを書き記すことは難しいこともあり、写真を使うことで子どもたちの表情もご覧いただけるので文章だけでは伝わらないことも伝わっていることでしょう。日に日に日没が早くなり、6時頃には掲示板に書かれているクラスの様子を見るのが厳しくなって来てしまいましたが、自分のお子さんのクラスだけでなく、他の年齢・クラスの様子もご覧になっていただければ幸いです。
 さて、今日の夕方の保育の時間のことです。5歳児めぐみ組のSちゃんが職員室へやって来て「ねえ、園長先生、ザクロ”取ってちょうだい」と言うのです。4・5年前にはたわわに実っていたので子どもたちが自由に取って食べていたのですが、ここ数年数ほんの僅かしか実らず今年も1つしか実っていないようにな・・・。それでも「いいけど、この前見た時、まだ実が割れていなかったからもう少し待って美味しくなってからにしたら?」と返事をしたところ「じゃあ、ちょっと見にきて!」とお願いされたので、どれくらいになったか見に行ってみました。すると案の定、硬い皮に覆われたままで中の実が見えません。そこで「やっぱり、もう少し待ってからにしよう」と話すと「わかった、じゃあ、毎日見にくる!」と目を輝かせ、嬉しそうな表情で返事をしてくれました。そして驚いたことに、Sちゃんのお陰で、1つしか実っていないと思っていたザクロが3つ実っていたことに気づかせてもらうことができました。念願通り実が割れて酸っぱいけど他には味わうことができないザクロの実を食べることができるかどうか?僕もsちゃん同様、毎日観察してみようと思います。
2020年09月28日(月) No.2893 (園長日記)

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