Diary

「思いは一つ」


これからの季節、どこからともなくキンモクセイの香りが漂って来ると秋の深まりを感じることになります。しかし、園舎ができた時、園庭に移植してもらったギンモクセイは花は咲くものの花の色が目立たない上に殆ど香りがしないので花が咲いたことも気づかれません。しかも、園のギンモクセイは結構な大きさなのに樹勢がいまいちな印象があります。そこで、今年は春先に根元に腐葉土や落ち葉を撒き子どもたちが踏み固めないように丸太で囲ったことが良かったのか、香りは相変わらずですが昨年より花がたくさん咲いてくれたように思います。同様に毎年の枝払いが功を奏したのか、5歳児のぞみ組のK君が毎日チェックしている玄関前の栗の木が実を落とすようになり、今日今年初めて美味しそうな実を拾うことができましたので、K君はこれから忙しくなることでしょう。少々心配なの明日・明後日と台風の影響で雨風が強くなるというので、ギンモクセイの花も栗の実も雨風で落ちてしまう可能性があるということです。どうか大きな影響がありませんように。
 さて、シルバーウィークと言われた連休はいかがお過ごしでしたでしょうか?普段見ることのない情報番組を見ると、ゴールデンウィークやお盆期間は新型コロナウイルスの影響で外出自粛が求められ高速道路や行楽地や観光地の渋滞や混雑はなかった一方、この連休はGo to Travel も関係しているのか、各地で渋滞や混雑が見られたのだとか・・・。日中も随分涼しくなってきたので、この休み中、園の草刈りをしようと思っていたのですが、基本的に怠け者の性格ということもあり結局は実現することなく連休が終わり今日を迎えました。そして今朝いつものように出勤したとき、ランチルームの前の草が綺麗に刈り取られていることに直ぐ気がつきました。その見事な仕事ぶりに、間違いなく玄関前もきれいになっているであろうことがピンときました。すると案の定、玄関前はもちろんのこと、山の斜面や園庭など至るところが先週とは全く違い、きれいさっぱりと草が刈り取られスッキリしているのです。ランチルーム前を通った時に、こんな風に丁寧な仕事をするのは、間違いなく時々保育園に遊びに来る以前勤務していたT先生であることがわかりました。しかし、何の証拠もないので土曜日に出勤してくれていたT先生に「もしかして、T先生来て草刈りしてくれましたか?」と聞いてみると「はい!そうなんです」との返事が返ってきました。以前もそうだったのですが、「そろそろ草を刈らなければ」「環境整備をしなければ」と思っていると、お願いしたわけでもないのにT先生に先を越されてしまうのです。そして、その度に「やらなければと思った時に行動しなければいけない」と反省させられます。T先生は離職してもなお、僕らと「思いは一つ」同じ方向を向いていて、子どもたちのためにと思ってくれているからこその行動だと確信します。これから寒くなっていくこともあり、これまでのように勢いよく草が伸びることはないとも思いますが、今日の状態を維持できるよう頑張らなければ・・・。
2020年09月23日(水) No.2890 (園長日記)

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