Diary

この指とまれ!


昔、子どもたちが遊ぶ仲間を集める時に人差し指を立てながら「◯◯する人この指とまれ」といっていた言葉は、最近ではほとんど見かけない・聞かれない、いや、皆無となってしましまったように思います。ところが、今朝4歳児あい組のR君が一人、畑に残っているパプリカのところで人差し指を空に向けて「この指とまれ」のようなポーズをしたまま無言で立っているのです。最初は一体何をしているのだろうと思ったのですが、R君の様子をじ〜っと見ていると、立っていたところから50cmぐらい移動してまた指を空に向けて立ち直すのです。そうです、彼はパプリカが倒れないように立ててある支柱に止まっているトンボを捕まえるために黙って柱に成り済ましていたのです。支柱に止まっているトンボを捕まえる方が簡単なように思えるのですが、トンボに止まってもらうために必死に指を立ててじっとしている姿は何とも微笑ましかったです。ちなみに暑い中、必死に頑張ったのに残念ながら一匹のトンボも捕まえることができませんでした。それでも明日もトンボを捕まえるため同じように空に向けて指を立てて畑に立っている姿が見られることでしょう。
 さて、園庭には聖書の中に出てくる植物を意図して植えてあるのですが、その一つが「ぶどうの木」です。そして、今日の礼拝のお話は、ヨハネによる福音書に書かれている「わたしはぶどうの木、あなたがたはその枝である。」と言う有名な箇所を教会のM先生がお話し(解き明かし)してくださることになっていました。そんなM先生と体調を崩されているM先生ご主人に食べてもらいたく礼拝前に2房だけ収穫しお渡ししました。すると、M先生は驚きながらもとても喜んでくださり「早速このぶどうを使いながらお話しさせてもらいます」とおっしゃってくださいました。果物屋さんで売られているような立派なぶどうではなく、味もまだ酸っぱいかも知れませんが、保育園育ちのぶどうを食べて元気になってくださることをお祈りします。
2020年09月07日(月) No.2880 (園長日記)

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