Diary

主体性と計画性


今年度、コロナウイルスと長梅雨に悩まされたプールでの水遊びも明日の5歳児で終了となります。今日は4歳児はと組とあい組が最後の水遊びでしたが、監視係をしながら、時々子どもたちに水を掛けてあげましたが、ほとんどの子どもたちがゴーグルを付けてなくても頭から水を掛けられても顔に水がかかっても泣いたり叫んだりすることなく全く平気!それどころか僕に水を掛けるほどたくましくなっていましたが、あい組のM先生は最後の水遊びのために昨日からお花の入った氷を準備していたらしく、最後の最後、2グループ一緒にプールに入ってもらったところへ氷を浮かべました。するとあっという間に氷が融け出しプールへ広がりました。プールの底の水色と揺れながらキラキラ光る氷と水、そこに広がる花の光景は南国のリゾートホテルを彷彿させてくれました。この粋な準備は当然のことながら急にしようと思っても出来ることではありません。そこには、子どもたちの主体性を尊重しながら、「こんな風に育って欲しい」「こんなことを経験して欲しい」「みんなに喜んでもらいたい」という保育者の願いと、それに合った計画性が必要です。今日の氷を見てM先生は、今日(子どもたち)のために前日から冷凍庫でお花入りの氷を作ってくれていたことが嬉しく、また、監視役ができたことはラッキー!感謝です。 
 さて、連日の暑さの影響でしょう、このところ駐車場などあちこちで干からびて死んでいるミミズを見つけます。その多くは塵取りで集めゴミ箱行きとなるのですが、時には土の栄養にとの思いで土へ埋めるようにしています。ところが。最近丸まって死んでいたミミズを囲むように小さな石があるのを見つけいったい何だろうとじっくりと見てみました。すると、たくさんのアリたちが冬を越すために必要な食糧としてミミズを小さくかみ砕き、運んでいる最中であることがわかりました。まだまだ暑い毎日が続いているものの、確実に日が短くなっています。そんな自然のサイクルを時計を持たなくともアリたちはしっかりと理解し、生き延びるため、主体的、かつ計画的に餌の確保に取り組んでいるのでしょう。これからは干からびたミミズであっても簡単にゴミ箱や土の中へ直行させることなく、アリたちがいそうなところへ運んでみようと思います。余計なお世話かな・・・!?
2020年08月26日(水) No.2871 (園長日記)

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