Diary

忘れないために


75年前の8月6日午前8時15分、世界で初めて広島に原子爆弾が投下された時刻です。コロナウイルスの感染に伴い、縮小されたものの、今年も広島市の中心部にある平和記念公園では平和祈念式典が開催され、犠牲者の追悼と世界平和が訴えられ、戦争の愚かさや原子爆弾の悲惨さ、命の大切さを再確認・再認識したことでしょう。僕は原爆投下の時間に合わせ園庭で広島の方角を向いて祈りましたが、近年、日本とアメリカで戦争をしていたことがあることや、B 29と聞いても爆撃機を思い浮かべるのではなく、物凄く濃い鉛筆だと思ってしまう子どもたちがいると聞いたことがあります。この時期の平和公園では東北とは比較にならない暑さの中、東北にはいないクマゼミが被爆して亡くなった方々の無念さを表すかのように鳴いています。今日は東北の各地で真夏日となり、保育園でも水遊びを楽しむ声が響き、冷房の効いたホールではハープコンサートを行っていただき4・5歳児がハープの音色を聴かせていただきました。しかし、75年前の広島では水遊びを楽しむどころか、被爆した方々が水を求め亡くなっていきました。そして、ハープどころか音楽を楽しむことなどできませんでした。そんなことからも、毎年8月6日は何を優先しても広島のことを書いています。広島は原爆ドームや平和公園だけでなく宮島など見所がたくさんありますし、美味しいものもたくさんあります。コロナが落ち着いたらI先生を訪ねながらまた広島に足を運びたいものです。
2020年08月06日(木) No.2860 (園長日記)

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