Diary
どっこいしょ
いつの頃からだろう、立ったり座ったりする時、また重いものを持つ時などに「どっこいしょ」とか「よいしょ」という言葉が出てしまっていたのは・・・。その度に歳を感じるのですが、この「どっこいしょ」や「よいしょ」という言葉が出るのは、体を動かす時に怪我をしたりすることがないように無意識に出る言葉で年齢を気にすることではないということを以前聞いたことがあります。しかし、子どもたちを見ている限り性格によって早さに違いはあれど、行動の切り替え時だからといっても聞かれることはない言葉のような気がするので、やっぱり加齢と共に出てくる言葉のような気がします。そして、今日の僕は腰に違和感(痛み)があり、鎮痛剤を飲んだにも関わらず、立ち上がる時、座る時、別な動きに移る時に「どっこいしょ」や「よいしょ」すら出ず、一度動きが止まったり「うっ!」とか「う〜」と言う悲鳴に近い言葉が出てしまいました。ただ、不思議なことに、4歳児の子どもたちのプールでの水遊びの監視やお手伝いをしている時は気が張っていたのか「うっ!」や「う〜」はもちろん動きが止まったりすることもなく「どっこいしょ」や「よいしょ」も出ていなかったと思います。この腰痛、加齢に加え、運動不足や身体(筋肉)のバランスの崩れが痛みにつながっているのだと思いますが、改めて健康の大切さを痛感した次第です。
そんな僕とは違い、自分の体の何倍もあるミミズなどを運ぶアリ、巣立ったものの上手に飛ぶことが出来ずランチルームの前のフェンスに止まっていた幼鳥や、捕まえようと思ってもそう簡単に捕まえることができないトカゲなどを見ていると次の動きに移る時に「どっこいしょ」や「よいしょ」という言葉を使うこともなく絶え間なく動いていることを感じます。ちなみにプールでの水遊び後、2歳児クラス前のバルコニーに現れたニホントカゲの動きの早さとピカピカ光る背中の美しさは驚きでした。
※せっかくですから、僕が担任として保育をしていた際、子どもたちに素話で聞かせてあげていたお話を紹介します。地域によってタイトルや内容が違うようですが・・・。
「どっこいしょ 」
むかし、むかし、ある所に物覚えの悪い男がいました。
ある日、男は、法事で、かみさんの遠い実家に出かけました。
そこで産まれて初めて、団子というものをごちそうになり、男は、かみさんの母親に聞きました。 「これは何と言うものですか。」「団子というものですよ。」
家に帰る道中、忘れないように何度も何度もその名を繰り返しました。
「団子、団子、団子、団子、、、」 みぞを飛び越える時です、男は「どっこいしょ」と言いました。 「団子」が「どっこいしょ」になってしまいました。家に着くまで、その名を何度も何度も繰り返しました。 「どっこいしょ、どっこいしょ、どっこいしょ、、、」
家に入ると、男はかみさんに言いました。 「今日、おまえさんの実家で『どっこいしょ』といううまいものを食べた。作ってくれ。」 「そんな食べ物聞いたことがないわ。私にはわからないわ。」 「そんなわけないだろう。お前の実家で食べて来たんだぜ。」
とうとう、本格的な喧嘩になってしまい、しかしけんかはかみさんの方が強く、旦那の頭を思いっきりたたきました。 「あらま、団子のようなこぶが出来ちゃったわ。」とかみさんが言いました。 「それだ。思い出した。団子だ。団子を作ってくれ。」 「おやすいことだわ。」
かみさんはおいしい団子を作ってやりました。
2020年08月05日(水)
No.2859
(園長日記)
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