Diary

開口一番


余程楽しみだったのでしょう。4歳児あい組のA君は登園して来るなり、カバンを背負いレインコートを着たまま職員室へやって来て、体の前で腕をクロスさせて「今日、じゃがいも掘りはダメ(行けないの意)」と話しかけてくれました。雨が小降りだったならば、毎年じゃがいも掘りのお誘いしてくださる評議員のYさんの畑に出かけ、今週末予定されている5歳児のお泊まり保育の夕食にも掘って来たじゃがいもを使ってもらうことを楽しみにしてい他ものの、朝から結構な勢いで降る雨に「今日、じゃがいも掘りはダメ」という言葉、本音が出たということでしょう。そんなA君に限らず、あい組・はと組の子どもたちはじゃがいも掘りに出かけることができることを願いながら長靴やレインコートを準備して来てくれたことを担任のM先生、R先生は大切に考えてくれていたのでしょう、雨脚が弱まった頃、外から子どもたちの声が聞こえるなあと思ったら、あい組・はと組の子どもたちが担任の先生とともにレインコートに身を包み、長靴を履いて誰もいない園庭で外遊びを始めました。中にはいつものようにペダルカーに乗り込みすごい勢いで走らせる姿やブランコで遊ぶ姿がありましたが、ほとんどの子どもたちが降り続く雨で大きくなっている水たまりでの水遊びに夢中になり、遊具小屋からシャベルやトンネルなどを運び出し川作りへと遊びがどんどん発展していきました。時間にすると30分程度の外遊びでしたが、その夢中になった30分間に経験した、雨の日だからこそできること(水たまりになった水を思う存分使うことができる)、雨の日にしかできないこと(勢いよく降る雨の音に気付く、長靴に水が入ってしまった時の違和感)など、大切なことが沢山詰まっていたことは言うまでもありません。もし、明日がお天気か小雨だったなら、今日行けなかったじゃがいも掘りに出かける予定ですが、天気予報ではかなり厳しそうな予報が出ています。それでもお泊まり保育までまだ少しだけ時間があります。5歳児の力になれことを諦めないで金曜日を迎えたいと思います。
2020年07月14日(火) No.2846 (園長日記)

No. PASS