Diary

We Shall Overcome


今日は7月7日「七夕」、織姫と彦星が天の川を渡って年に一度だけ逢うことが許される日です。しかし、梅雨の真っただ中ということもあり、毎年曇りか雨模様の天気で天の川を見た記憶などほとんどありません。今日も朝から曇り空で、気温もさほど上がらず、また雨も降るという予報だったため、5歳児の子どもたちが楽しみにしていたプールでの水遊びは無理だろうと思っていました。ところが、子どもたちの願いがかなったようで、奇跡的とも思えるように日差しが差し込み、今年度初めての水遊びを楽しむことができ歓声を上げていました。そんな様子を他のクラスの子どもたちが羨ましそうに眺めていました。ただ、少々残念なことは、コロナウイルスの感染防止の観点からクラス全員が一度に入水できないこと、また水の量も制限しなければならないことです。今年はこのような制限の中での水遊びとなりますが、少しでも早くこれまでのように賑やかにプールで遊べることを願うものです。
 さて、七夕の日になぜ短冊に願い事を書いて笹に吊るすようになったのか?どうやら中国の行事が由来のようですが、織姫にあやかり、機織りや縫製の技術が上達するようにとお祈りする風習が生まれ、やがて縫製だけではなく、「字が上手になりますように」など、様々な願い事をするようになったといわれています。しかし、この頃の子どもたちの願いを見てみると、自分の努力によって上達するような願いではなく、サンタクロースにプレゼントをお願いしているようなことが書かれているように感じますが、中には世相を反映するかのように「コロナがなくなりますように」との願いが見られました。そんな願いごとから、子どもながらに様々なことを感じていることが伝わってきて、この困難を皆で乗り越えなければと思わされました。
 一方、今日はプールでの水遊び以外に心から嬉しいと思う大きな出来事が二つありました。一つは入院治療のため、お休みしていたM先生が久しぶりに出勤してくれたことです。まだまだ万全な体調には戻っていないもののM先生の姿に職員皆が大喜びし、これまで通り迎え入れてくれました。そのことにM先生は涙を浮かべ喜んで(安心して)いました。そして、もう一つは昨年度退職したK先生が「こんにちは!」とやってきてくれたことです。しかも、ただ遊びに来てくれたのではなく12月にお母さんになる予定であるという嬉しい報告だったのです。前述のM先生もそうですが様々な困難を乗り越え「願いが叶った」ことは七夕にぴったりな最高のお知らせでみんな大喜びでした。今世界中で猛威を振るっている新型コロナウイルスの感染、九州各地に被害をもたらしている大雨、アメリカで黒人男性が白人警察官に首を圧迫されて死亡した事件を受け、全米に広がった抗議デモなど、全ての困難が乗り越えられるよう、七夕の今日、願い祈ります。
PS:今日の給食は「七夕」にちなんで、「七夕素麺」ならぬ、白石名物の温麺(うーめん)を使った「七夕うーめん」でした。

2020年07月07日(火) No.2841 (園長日記)

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