Diary

備あれば・・・。


今日は合同避難訓練の予定日、午前10時、「ピンポンパンポ〜ン」の前触れもなくマイクを通して「大きな地震が発生しました」という主任のY先生の声が園庭・園舎内全てに響き渡りました。この突然のアナウンスに園庭で遊んでいた子どもたちは見張りをしているプレーリードッグのように動きを止め、耳を澄ましてアナウンスを聞いた後、近くの先生のところに駆け寄り、その場にしゃがみ込み身を守ります。一方、保育室の中にいた子どもたちは転倒や落下物がない安全を確保できるところに集まり、先生たちと揺れが収まるのを待っています。すると、またY先生の声で「揺れが収まりましたが、また揺れることもあるので気をつけてください」のアナウンスにほっとしたのも束の間、程なくして今度は、「これは練習です!厨房から火事が発生しましたので、先生たちと園庭のトンネルのある山の近くに逃げてください」という僕の声に園庭の子どもたちも室内にいた子どもたちも一斉に築山の前に避難を始めました。2歳児つき組のH君のように、あまりに突然の出来事に驚き泣いていまう様子も見られましたが、大声を出したりふざけたりする子どもたちもなく、本当に上手に逃げることができました。そんな子どもたちに、地震や火事はいつやってくるか分からないことと命の大切さを伝えた後、消防署からお借りした水消火器を使って先生たちが消火訓練をする様子を子どもたちに見てもらいましたが、つき組のKちゃんは身動きすることなく見入っていました。何はともあれ、実際に消火器を使わなければならない災害が起こらないように気をつけ祈りながら、いざという時のために今後しっかりとした備えをしたいと思います。
2020年07月03日(金) No.2839 (園長日記)

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