Diary

食べることは生きること


毎日子どもたちの成長に必要な栄養などを考えて提供される給食は、職員分も含まれるため、家庭とは比較にならないほどの量が作られることになります。そのため、メニューによっては厨房のスタッフが朝早くから出勤して仕込みをしなければなりません。今日のメニューは「麦ごはん、厚揚げのそぼろ煮、三色ナムル、モロヘイヤのスープ、バナナ」、それを作るため、今朝も厨房を見下ろすことができる窓の消毒をしている時(8時半過ぎ)には既に人参を切る作業が始めていましたが、それが機械ではなく手作業!仕事とはいえ材料を切るだけでも大変。そんなことを思うと改めて感謝して食べなければと思わされます。
 さて、園庭の畑では様々な野菜が順調に育っていますが、今日は3歳児てんし組の子どもたちがバルコニーに座り、収穫した大きなキュウリを担任のN先生に分けてもらい良い音をさせて食べていました。その姿が親鳥から餌をもらうツバメの子どもたちのようでなんとも可愛らしく、ほのぼのとして見えました。一方、そろそろ収穫時期が終わりそうなビワの実。木登り上手な子どもたちのお陰で、残っているのは木登り上手な子どもたちでも届かないところに残っているだけになりました。こうなると多くの子どもたちがビワの木(実)を眺めるだけで味を知らないままになってしまいます。それでは可愛そうなので、梯子と剪定ばさみを準備し高いところに実っている実を収穫し、0・1・2歳児クラスに届けてみました。理想は子どもたち一人ひとりに一つずつ分けてあげたかったもののそれは不可能なこと。そのため先生たちがみんなの口に入るように分けるという仕事を増えてしまったと思いますが、子どもたちが喜んで食べてくれたなら幸いです。そうそう、明日から7月になりますが、7月1日は半夏生(はんげしょう)と言って田んぼに植えた苗がタコの足のように大地に根付き、豊作になるようにとの願いから、タコを食べる習慣があるそうです。暑くなってくると食欲が落ち、同時に体力も落ちてしまうことがあります。しかし、食べることは生きる上で大切なこと!しっかり食べて元気に過ごしたいものです。
2020年06月30日(火) No.2836 (園長日記)

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