Diary

新しい生活様式


たった一台しかないことが原因で毎日のように争奪戦になってしまう、子どもたちに大人気の「ペダルカー」。今朝もいつものように外に出てきた男の子たちが乗り物置き場に走り、真っ先に使い始めました。僕は園舎内の消毒のため一旦室内に戻り職員室の窓を拭いていると、5歳児めぐみ組のT君がと、E君、S君が「お〜い、園長先生、おはよう!」と言いながら、ペダルカーの乗って颯爽と現れました。いつもに増して嬉しそうに笑っているので、いったい何があったのかよく見て見ると、何とペダルカーの左後輪に古タイヤが見事に装着されているではありませんか!「よくもまあこんなことを思いついたなあ」と思っていたところ、「じゃあね〜!」と言って走り去りました。すると、片輪だけではバランスが悪いことに気付いたようで、ほどなくして、今度は右後輪にもタイヤを装着して戻ってきたのです。前後のタイヤのサイズが違うという何ともアンバランスなその乗り物はまるで、炎をモチーフにするなどの派手なペイントや屋根を切って低くするなど、アメリカで生まれた奇抜なカスタムカー「ホッドロッド」のよう!そんなペダルカーを見て、大好きな映画に出てくる、黄色い「デュースクーペ」が頭に浮かびました。新型コロナウイルスの影響で様々なことが制約され、これまで当たり前にできていたことができなくなり、「新しい生活様式」が求められるようになりました。そんなことなど知る由もない子どもたちはが、自分たちで、自分たちがしたいことを考え、生き生きと過ごしてくれていることが伝わってきて嬉しくなりました。そして、やっぱり子どもたちは「遊びの天才」そう思わされた次第です!
2020年06月29日(月) No.2835 (園長日記)

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