Diary

「触らないで〜!?」


今日は今年度初めての「歯科健診」の日。歯みがきが、虫歯や歯周病、口臭、感染症の予防のみならず、さまざまな疾患(誤嚥性肺炎、認知症、心臓病、糖尿病など)の予防につながることが知られ口腔衛生の重要性が広まっていることもあるのでしょう。昔に比べると比較にならないほど虫歯がある子どもたちが年々減っていることを実感します。ところが、虫歯の有無にかかわらず多くの子どもたちが歯科健診(内科健診も)となると抵抗があるようで、今日も優しい園医であっても、いざ受診となると「触らないで〜」と言っているかのように泣き出したり、明らかに顔の表情が引きつり、強張ったりする姿に抵抗感と緊張感とが伝わってきました。しかし、泣くと自然と口が開くことになり、先生にとっても好都合!そして、子どもたちは痛い思いをすることもなく診てもらうことがでるため、それまで泣いていた子どもたちが、あっという間に診察が終わっていることに気づきほっとする子も・・・。今日はコロナウイルス の感染防止・予防を考え、0・1・2歳児はランチルーム、3・4・5歳児は2階の相談室と風通しのいい部屋を使いましたが、子どもたちも狭い相談室での健診より安心していたような気がするので、先生たちにも感想を聞かせてもらい今後の参考にしたいと思います。
 さて、新型コロナウイルスの流行により、社会生活を含め様々な制約の中で生活しなければならなくなった一方、この感染症によって日々の体温チェックや消毒など自分たちの生活を振り返る(見直す)いいきっかけになり、また、stayhomeで時間ができたお陰で掃除に勤しみ、あちこちきれいになったなど、良かったこともあるのではないでしょうか?保育園でも感染防止のため玄関の自動ドアやトイレの扉や取手、階段の手すりや顔や手をくっつけてお家の方とバイバイをする2階の大きな窓、子どもたちがしょっちゅう出入りする職員室のサッシの消毒などが、僕の毎朝のルーティンとなっていますが、窓や自動ドアなどがきれいだととても気持ちが良いだけでなく、汚れたところがよく分かるようになり、そこをしっかりと掃除することが感染防止につながっているように感じます。そんな掃除の真っ最中に登園してくる4歳児てんし組のS君とSちゃん、大阪の通天閣のビ◯ケ◯さんの足の裏を撫でるかのように、イタリアやスペイン、フランスなどの乾杯の挨拶のように「C◯nc○n!」と言いながら、前掛けの上から僕の「おC◯nc○n」のところを触ろうとするのです。◯リ◯ンさんのように撫でるとご利益があるはずもないのにです。そんな二人の行動にお母さんは「何してるの!」「だめだよ」「やめて〜!」と困った顔(苦笑い)をしています。彼らがなぜこんな行動をするのかわかりませんが、僕もビ◯◯ンさんのように庶民(子どもたち)の見方でありたいものです。ちなみにこの◯リケ◯さんは、アメリカの女性芸術家が「夢の中で見た神様」をモデルとし制作した作品が起源と言われているらしく大阪だけでなく古くから世界中で愛されてきたというのですからびっくりでした。数年前に通天閣で2代目の像の足の裏を撫でましたが未だにご利益にあやかっていません。新型コロナウイルス の影響もあり今は直接触れることができず“エアタッチ”しかできないそうですが、S君たちも“エアタッチ”にしてくれる日がくるのでしょうか・・・?
2020年06月03日(水) No.2817 (園長日記)

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