Diary

懐かしい!


4歳児あい組のTちゃんが「園長先生見て!」と言ってたんぽぽの茎の端に切れ目を入れてカールさせた茎を嬉しそうに見せてくれたのですが、僕に見せてくれただけでなクラスの友だちにも見せてくれたようで、普段なら花を使って遊ぶ子どもたちも花には目もくれず、Tちゃんのように茎をカールさせて遊び始めました。その様子を見て先生たちはシャボン玉に遊びを発展させるようにシャボン液と牛乳パックを準備してくれました。茎の太さを考えれば当たり前ですが、市販のシャボン玉のように大きく膨らむことはありませんでしたが、園庭のあちこちに咲いているたんぽぽの茎でこんな遊びができることに気づかされみんな大喜びしていました。現代のように様々なおもちゃがなかった時代であれば当たり前の遊びが現代の子どもたちには「懐かしい」のではなく、反対に「新しい」ものなのかも知れません。懐かしいといえば、今朝第二光の子保育園の栄養士のE先生がご実家で収穫したばかりという立派な筍を届けてくれました。以前第一で勤務してくれていた時にもこんな風に届けてくれたのですが、殺菌力がある孟宗竹の皮は昔、食べ物を包むために使われていましたし、幼稚園教諭として初めて務めた幼稚園(母園)の園長先生が幼かった頃は筍の皮に梅干しを包んだものがおやつだったとおっしゃっていたことが懐かしく思い出されます。また、子どもたちに読んであげた「ふしぎなたけのこ」という絵本もこの季節ならではで懐かしく思います。そして、今日、一番懐かしいと思ったこと、それは、午後、T先生、M先生、事務のOさんと一緒に園バスで第二光の子保育園に出かけた時のことです。僕は全く気づかなかったのですが、駐車場にバスを止めた時、誰かが「園長先生!」と声をかけてくれたというのです。そこで声が聞こえてきたと言う公園の方を向くと3人の男の子たちがバスケットをしているので「だあれ?」と聞くと「Kです!Y君もいます」と返事が返ってきました。声の主は、旧園舎を卒園し、現在中学3年生になったK君とY君でした。卒園し10年近くなるのに恥ずかしがることなく、声をかけてくれたのですが、僕たちが園に戻る時には僕から「さようなら!」と声をかけましたが、当時よく泣きながら登園していたK君が手を振りながら「さようなら」と返事をしてくれたのが嬉しくて仕方がありませんでした。
2020年05月12日(火) No.2801 (園長日記)

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