Diary

一服の清涼剤


連日伝えられるコロナウイルス関連のニュース、「感染者数」、「緊急事態宣言」、「外出自粛」とのワードに誰もが心身ともに滅入ってしまいそうな毎日。そんな中でも子どもたちが喜んでくれるように、また、先生たちの心が少しでもホッとすることができるように、一服の清涼剤になるようにとの思いから例年より一足早く園庭に“こいのぼり”を飾りました。いつものごとく妙なことを始める園長の様子に子どもたちが集まり「何してるの?」と声をかけてきてポールを立てる作業を見守ってくれました。いつもであればきれいに咲く桜をバックにこいのぼりたちが泳ぐのですが、今日(今年)は桜が散ってしまった曇り空を泳ぐことになりました。それでも喜んでくれた子どもたちが「園長先生凄〜い!」「園長先生ありがとう!」と話しかけてくれるのですから嬉しいものです。その甲斐あってか、4歳児あい組のS君は今日の給食に提供された“ししゃも”がこいのぼりと重なったようで「コインランドリー(こいのぼりの意らしい)だ!」とししゃもを指差していたというのですから笑ってしまいます。そうかと思えば、朝から子どもたちが園庭の片隅にしゃがみ込み大騒ぎをしているので何があったかと思えば、M先生が「園長先生、園庭の隅に猫がいるんです」と言うのです。そこで現場に行ってみると、どこから迷い込んだのか、痩せこけた一匹の猫がうずくまっているのを見て子どもたちが「かわいい!」などと言いながら、水を飲ませようと砂遊びに使うボールに水を汲んで来るなど大喜びしているのです。しかし、病気を持っているなどしたら大変なので、子どもたちに猫に触らないように声をかけ、怯える猫を一輪車に乗せて園庭から連れ出すことにしました。すると猫を乗せた一輪車を見送る子どもたちが「バイバ〜イ!また来てね」と手を振ってお見送りしてくれました。先日の雨で流れ出た砂をかき集める作業や二階のトイレの水が止まらないといったハプニングの対応もあったため、僕が出来る精一杯のことはこの程度でしたが、これで良かったのかどうか・・・?それでも自ら一輪車から飛び降り草の中へ逃げていってくれたのは幸いでした。そうそう、先日耕した畑が先日降った雨のお陰で一見畑のようでも柔らかい田んぼのようになっています!それが子どもたちにとって格好の泥遊びの場所になり今日は3歳児てんし組の子どもたちが田植えをしているように泥だらけで遊んでいました。お家の方々は洗濯が大変になるのに、子どもたちはそんなことなど考える様子もなくその嬉しそうなこと。その笑顔を見るとどうしても泥遊びを止められないのです。大変かと思いますが、お洗濯をよろしくお願いいたします。  さて、仙台市内では自転車やオートバイによる飲食店の宅配、Uber Eatsが目立つようになりました。外出自粛、外食を控える方が増えると益々需要が増えるのかと思いますがコロナウイルスによって客足が途絶えてしまった飲食店にとっても、外食を控えなければならなくなった方々にとっても、宅配する方々にとっても良い関係性であると良いと思います。
2020年04月21日(火) No.2787 (園長日記)

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