Diary

途切れることなく


新年度になって5人の子どもたちが誕生日を迎え、それぞれ一つ大きくなりました。そして、今日行われた2歳児ほし組のHちゃんの3歳の誕生会が今年度初めての誕生会となりました。これまで数年間、登園してきた時「おはよう!」と声をかけただけで顔がひきつりお母さん・お父さんに助けを求め、遊んでいる時に目があっただけで担任の先生にしがみついていたHちゃんが、ようやく「おはよう!」の挨拶に笑顔で応えてくれるようになり、目があっても逃げる事もなく、時には自ら話しかけてくれるようになったのですから、嬉しくて仕方がありません。今日も給食の時にお祝いに行くことを約束していたのですが、僕がなかなか来なかったので「園長先生来ないね!?」と心配してくれていたというのですからビックリです。今では当たり前になった感がある一人ひとりの誕生日に合わせた誕生会を行うようになり10年以上経ちますが、コロナウイルス感染症によって途切れることなく今年度も継続できることを心から祈ります。
 さて、保育園は多くの卒園児の保護者の方々によって現在も支えられていることを覚えます。現在の園庭の環境、届けて頂く暖炉用の丸太、5歳児が経験させて頂いている田植えと稲刈り、バスや軽トラックの車検や整備、職員駐車場などなど数えるとキリがありません。そして今日、改めて卒園児の保護者によって支えられていることを再認識させられることがありました。それは、昨日、入学式の後、ランドセル姿を見せにきてくれたKちゃんのお父さんが発電機や溶接機、電動丸のこ、コンプレッサーの他に見たこともないような工具を軽トラに載せてボロボロになっていた車掌車の修理に来てくださったのです。以前から「時間があれば修理のお手伝いします」とおっしゃってくださっていたのですが、昨日お見えになった時「明日仕事が休みなので修理しに来ます」との言葉通り、修理のために一日時間を割いてくださったのです。物珍しい工具は勿論のこと、その器用さとこだわりには只々驚かされました。とは言え、丸一日かかってもステップの一部の修理が始まったばかりで子どもたちに以前のように遊ぶためのスペースとして開放するには時間がかかることは言うまでもありません。本来であれば保護者から「危ないのでは?」と言うご指摘を受けた時点で早々に修理をするべきだったのですが、結局はKちゃんが卒園してしまうまで(してもなお)そのままになってしまったこと、子どもたちに本当に申し訳なく思っています。「これからも時間がある時に修理しに来ます」とおっしゃっていただけたので、僕ができるお手伝いあれば喜んでお手伝いさせていただこうと思います。
 そして、これからも卒園したからと言って、卒園児・保護者の方々との関係性が途切れることなく歩んでいける保育園でありたいと思います。Kさん本当にありがとうございました。

※先日に引き続き、5歳児のぞみ組のK君のお父さんのご配慮により2トンダンプ一台分の薪用の桜が届けられました。本当に感謝です!
2020年04月10日(金) No.2779 (園長日記)

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