Diary

驚き!


新型コロナウイルスがヨーロッパで感染拡大する中、クロアチアの首都ザグレブで、22日朝、マグニチュード5.4の地震があり、建物が倒壊する被害が出ているということをニュースで知りました。今回の規模の地震はおよそ140年ぶりと言うのですから、ほとんどの人々が初めての経験した地震でさぞかし驚き、パニックになっていることでしょう。2017年6月、OMEP(世界幼児教育・ 保育機構)の世界大会に参加するためクロアチアに出かけましたが、ザグレブ空港から会場となったオパティアという街に向かうために通過した際、車窓から見たあの綺麗なザグレブの街が被害を受けたかと思うととても複雑です。今後余震など起きることなく少しでも早く皆さんが安心して過ごすことができるように祈るものです。
 さて、4歳児あい組のK君のお父さんのお陰で本日、暖炉用の薪が保育園に届けられました。その量なんと2tダンプ3台分(午前中2台、午後1台)これまでも毎年薪用にと丸太が届いたのですが、今日届けていただいたそれは、チェーンソーで玉切りすることはもちろん、斧を使って必死に割る必要がない、乾燥させるだけのほぼ出来上がった薪が届いたのです。届けてくださったK君のお父さんと造園業者の方々の話によると薪になった桜は結構な樹齢のソメイヨシノだったそうですが、道路の中央にあったことで通行の邪魔になり伐採されたというのです。ソメイヨシノということは自生したのではなく、数十年前に人間の手で植えられ多くの人が春に咲く綺麗な花に癒されたことでしょう。しかし、今度は同じ人間が大きく育ちすぎたという人間の都合だけでなんの罪もない木を伐採しなけれならないのですから、木を切る業者の方々は仕事とはいえ辛い思いなのでしょう。それが「ただゴミとして処分されるのではなく、保育園の暖炉で薪として生かされることは嬉しいです」と言葉に集約されているように感じました。今日届いた薪の量を考えれば秋までにいい具合に乾燥すれば今年は薪割りをしないで済みそうなのですが、これまで斧で薪割りをしていたということを聞き驚いたようで、午後薪と一緒に電動の薪割り機を搭載してきてくださり、「園長先生、一週間ぐらい使って見てください!」「あっという間に割れますから」とおっしゃるのです。このお言葉に甘え、玉切し重ねてある丸太を割ってみようと思います。今日改めて当園が多くの方々に支えられていることを実感させられました。K君のお父様、本当にありがとうございました。心から感謝し薪割り機を使わせていただきます。
 そうそう、畑で育てられていた野菜が次々花を咲かせ始めていたので、そろそろ機械で耕さなければならないと思っていたのですが、4歳児あい組の子どもたちが今日大根を収穫し煮物作りをしていました。暖冬だったとはいえ、枯れることなく冬を越した大根の強さに驚かされました。
2020年03月23日(月) No.2765 (園長日記)

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