Diary

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数日前の夕方のこと、5歳児のぞみ組のK君をお迎えにいらしたお母さんに「園長先生、ちょっと相談があるのですがいいですか?」と声をかけられました。卒園式を迎える前に何かあったかと思い「どうなさいました?」とお聞きすると「実は実家でナメコを育てているのですが、もしよかったら子どもたちに食べて欲しくて・・・」とおっしゃるのです。保護者の方からの頂き物はお断りしているのですが、そのことをご存知のお母さんは「S(兄)もお世話になりましたし、Kが本当に最後ですから」とおっしゃるので、ちょうど職員室で仕事をしていた栄養士のY先生に訳とお母さんの思いを話したところ、急ではありましたがメニュー変更を了解してくださったので、お母さんのお申し出に感謝し、いただくことにしました。そして、今朝そのナメコが届けられたのですが、大人であれば「ナメコおろし」で頂きたいと思うような見事なもの。そのナメコは卵の入った醤油味のすまし汁として提供されました。味は言うまでもなく格別なものでしたが、調理してくれたスタッフ曰く「普段使っているナメコとはネバネバが違っていました」と驚いていました。ちなみに、このすまし汁は栄養士のY先生がK君のお母さんの思いを汲んでくれたようで「こころあったかなめこ汁」と名付けられていました。そんなネーミングの通り、心身ともに温かくなりました。  一方、昨日、卒園式の最終リハーサルを終えた5歳児は今日はそれぞれのんびり過ごしていましたが、数人の子どもたちは、田植えや稲刈りでお世話になっているHさんが昨日届けてくださった薪の片付けを手伝ってくれました。一人で片付けていたら結構な時間がかかったと思いますが、子どもたちが手伝ってくれたおかげであっという間に終わりました。卒園式が終わっても保育終了日まで登園してくる子どもたちもいますが、こんな風に手伝いをしてもらえる可能性はほんのわずか。新年度がやってくることを実感させられます。
2020年03月13日(金) No.2759 (園長日記)

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