Diary

経験値の表れ


春は晴天が長く続かないことから「春に3日の晴れなし」ということわざがあるように、このところ晴れたと思ったら雨が降ったり曇ったりことわざ通りのお天気。先週はそこに物凄い強風が吹きましたが、日に日に膨らんでいた園庭の梅の木の蕾が遂に花を咲かせました。まだまだほんのわずかですが木の周りには梅の花のいい香りが漂っています。明日はまた天気が崩れる予報ですが朝の気温はそれほど下がらなくなっているので大きく膨らんだ蕾に気づいた子どもたちが毟り取ることがなければ週末に予定されている卒園式の頃には結構な数の花が咲いてくれることでしょう。そして、梅雨の頃には実った梅の実を収穫して今年も梅ジュースを作ることができるかも知れません。僕がそんなことを考えていることを見透かしているかのように5歳児めぐみ組のR君が梅の花を見ている僕に「ねえ、園長先生、今年も梅ジュース作るの?僕たちも飲める?」と訪ねて来ました。きっとどこかのクラスで必ず作るような気がしますが、その頃R君たちは小学校生活にも慣れてきて梅ジュースのことなど忘れてしまっているかと・・・。しかし、今年も梅ジュースを飲めるかどうか気にしているということは、これまでの楽しかった(美味しかった)経験があるからこその問いでありとても嬉しくなりました。
 夕方には4歳児あい組のS君とKちゃんが花壇のところにしゃがみ込み遊んでいるので何をしているのか見てみると、昨日の雨と土とのバランスがいい割合で混ざっている土を見つけ棒などと使ってこねこねしていました。「楽しそうだね!?」と声をかけるとS君から「うん!仲良しだからね」と返事が返ってきました。この姿は去年の夏、同じあい組のR君がT君と一緒に泥をこねて遊んでいた時と重なり思わずニヤッとしてしまいました。これから暖かさが増すと様々な花が咲く中で子どもたちが待ちに待った泥遊びや虫探しが始まることでしょう。
2020年03月09日(月) No.2755 (園長日記)

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