Diary

急転直下・寝耳に水


昨日、新型コロナウィルスの感染拡大防止のため国から通知された「急転直下」と言える小中学校、高校、特別支援学校の臨時休校。あまりに突然、「寝耳に水」の発表で現場の先生方はもちろん、保護者の方々、子どもたち、そして日本社会全体が大混乱となっていることが新聞やテレビのニュースから伝わってきます。発生原因や発生源や感染経路、特効薬が今のところわからないということから考えると今回の判断は致し方ないのかも知れません。「もしあの時ああしていたら、こうなっていれば・・・」という日常生活で時折語られる「たられば」。今回の一斉休校の要請を「唐突過ぎる」という意見が出るのもよく理解できますが、一斉休校をしなかったために後々感染拡大となっても批判が出ることも明白。様々な意見がありますが、結果として良い判断だったとなることを願うだけです。一方、要請の対象外となった保育所は感染者が出るなどしない限り来週もいつもと変わることなく保育を行うことになります。福祉施設という性質上、お仕事にお出かけになる保護者のために休園にすることが難しいことは理解できる一方、保育所に勤務する職員の中にも小中学生のお子さんをお持ちの職員がいるという現実。そこを国がどう考えているのか、また、要請外だったために開所する保育所や児童館から感染者が出ないとも限りません。そんな矛盾に疑問を抱えながら1日過ごしました。
 さて、そんな矛盾・疑問を忘れさせてくれたのが、5歳児が指折り数え楽しみにしていた「いちご狩り」です。保育園のバスだけでは2クラス全員が乗ることができないため、町の社会福祉協議会にバスをお願い2台で出かけました。5歳児だけでなく子どもたちは見慣れないバスがやってくると興奮した様子でバスの近くに集まり、フェンス越しに見入っていました。のぞみ組・めぐみ組の子どもたちは嬉しくて朝から落ち着かず、僕のところに「今日バスよろしくね」次々挨拶にやって来てくれました。いざ出発しいちご農園に到着すると嬉しさがピークに達し、イチゴの摘み方を教えてくださっている農園のおじさんの話もうわの空で聞いた後、コンデンスミルクを入れてもらった容器を手に広いハウスの中で育ったイチゴを夢中で頬張っていました。中にはミツバチがいると聞き心配する子どもたちもいましたが、食べ始めるとそんなことも忘れているようでした。制限時間となりハウスを出て園に向かう途中、角田市の交通公園でひと遊びしてきましたが、園にはない遊具や園庭の車掌車と同型の車両とディーゼル機関車に大喜びしていました。今度は別なクラスの子どもたちを乗せて遊びに来たいと思います。

※来月予定されている卒園式は大河原町子ども家庭課から届いた町立桜保育所の卒園式の内容を参考に例年より簡素化せざるを得ないことを法人として考えています。詳細は今後の感染状況を鑑みながら最終判断し、お知らせいたします。
2020年02月28日(金) No.2749 (園長日記)

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