Diary

無茶振り


先週、職員室を含め、あい組・はと組の子どもたちによって全クラスに届けられた「あい・はとコンサートのご案内(ポスター)」。一週間前から告知されていた成果もあり、全クラスが週案の中にこのコンサートを聞きに来る予定が入れられていたこともあり、開催時間10時30分には0歳児から5歳児クラスまでの全園児が2階ホールへ集まり、普段賑やかな声が響く園庭には誰1人いない状態になりました。このコンサート、先日の保育参観で保護者の方々から大きな拍手をいただいたこともあり、せっかくだから保育園のみんなにも聞いてもらいたいという願いから開催となったのですが、大人の方々を前にしても堂々と演奏することができたという自信と日々仲良く過ごしている気心知れた仲間を前に歌うという安心感からなのでしょう、先日の保育参観の時ほどの緊張感がなくリラックスしながらも素敵な歌声を聞かせてくれました。そんな子どもたちを見ていて、現在、出席確認と検食当番をのぞみ・めぐみ組から引き継ぎをしていることもあり、4月には自分たちが保育園で最年長になり自分たちが年齢の下の子どもたちの見本となり引っ張っていかなければならないという自覚が芽生えているように感じました。そして、今日のコンサートを笑顔で見ていたのぞみ・めぐみ組の子どもたちは安心して当番活動をバトンタッチし卒園することができることでしょう。そうそう、保育参観の時には時間が押していたこともありアンコールがなかったようですが、今日はアンコールの声もあり、それに応えることができたことも嬉しかったようです。
 さて、朝のことです。数人の子どもたちが「園長先生、ちょっと早く来て!」と大慌てで僕のところにやってきて、フェンスのところに並んでいる子どもたちのところに連れて行かれました。一体何があったのかと思ったら、子どもたちがみんな山の方を指差し「あそこに猫がいる」「園長先生、早く捕まえて」「僕も猫のいる方に行ってみたい」と言うのです。どう見ても野良猫と思われる、しかも斜面を降りようとしている猫を捕まえてと言われても無茶なこと。それでもみんなの要望ですのでフェンスを乗り越え斜面を降りかけている猫のところへ向かいました。すると案の定、警戒した猫は踵を返し安全なところまで斜面を登り、僕の方をじっと見ているのです。結局は藪の中へ逃げて行ってしまい、捕まえることなどできませんでしたが、子どもたちにとっては普段来ることのないお客さん(猫)の来園は嬉しかったようです。
 無茶ぶりそいえば、一昨日の夕方、玄関の扉の関(かんぬき)が壊れてしまい鍵ができなかったのですが、昨日、白鳥を見に行った帰り、子どもたちをバスに乗せたまま保育園の園庭から見える鉄工所に溶接をお願いするために立ち寄りました。これまでも何度となく修理(溶接)をお願いしたことがあるのですが修理代を請求されたことがないため、園庭でやきいもをした時には焼きも、そして卒園記念のお味噌をお届けしていましたが、そんなこともあるのか、今回も「いつも頂いてばかりだから」と言って直してくださったパーツを手渡してお帰りになりました。今年も3月には5歳児の子どもたちが仕込んだお味噌が出来上がりますので、子どもたちと一緒にお届けにあがりたいと思います。改めて私たちの縁は地域の方々に支えられていることを実感させられ、只々感謝するものです。
 最後に、二日前、夢の話をしてくれたHちゃん、僕の無茶ぶりに応え、昨日の夕方素敵な絵を職員室に届けてくれました。どうもありがとう!
2020年02月14日(金) No.2740 (園長日記)

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