Diary

不思議!


いつまでも子どものような感性を持ち続けることはなかなか難しいものですが、自然を相手にしていると、そんな子ども心がいつの間にか呼び覚まされ「なぜ?」「どうして?」「すごい!」「不思議!」「素敵」といったことに出会います。今朝のことです、今週は気温があまり上がらない日が続くとの予報がでていることもあり、いつもより多めに薪を準備すべく、玉切りし乾燥させていたケヤキや桜、クヌギを一輪車に載せランチルームの外で薪割りをしました。節があったり、ねじれていたりすると上手く割れないこともあるのですが、今日割ったケヤキも枝分かれしている部分だったため四苦八苦することを想像しながら斧を振り下ろしたところ見事に真っ二つ!しかも、割れた薪の断面が地層のようにきれいに色分かれしているのです。そうかと思うと、一見特別感など全くなく、変哲もない木を割ったところ、中心だけが固茹でしたゆで卵のような黄色い木でビックリさせられました。人間が人工的に作ったものではなく、自然が織りなすできごとに出会い「なせ?」「どうして?」「すごい!」「不思議!」「素敵」と只々驚かされ、これを燃やしてしまうのはもったいないとさえ思わされました。当然のことですが、年齢が低ければ低いほど、出会うもの全てが初めてということもあり、驚いたり、不思議と思ったりすることが多いもの。そのため、興味を持ったものを掴んだり、舐めたり、匂いを嗅いでみたりと五感を使いそれがどのような存在か確かめるものです。ところが、僕もそんな幼い子どもたちと変わることなく割った薪の匂いを嗅いでいることに気付きました。幸いだったことは、近くに誰もいなかったため、そんな僕の行動が誰にも気づかれなかったことでしょう。
 同様に2歳児ほし組の子どもたちの「へそ大根」も太陽や風、寒さといった自然の力で出来上がったもの。そのカラカラに乾燥しシワシワになったへそ大根を水で戻し、ニンジンや鶏肉も入れた美味しい煮物を作っていました。暖炉を使って調理された(煮込まれた)こともありランチルーム中が大根の匂いに包まれましたが、おすそ分けでいただきご相伴にあずかった煮物は、とても美味しかったです。何より保育園の子どもたちが作ったとは思えない「へそ大根」に舌鼓を打つことが出来ました。ごちそうさまでした。
2020年02月06日(木) No.2735 (園長日記)

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