Diary

下の前歯が抜けちゃった


今朝いつものように外の掃き掃除をしている時、掲示板版に4歳児あい組のS先生が「大人への一歩!!おめでとう」とタイトルが付けられたK君の歯が抜けた様子を書いた用紙が貼られていることに気付きました。その文章を読むと、K君のクールな受け答えと取り巻きの子どもたちが歯が抜けた跡を驚きと憧れをもって見ている姿が映像として(手に取るように)思い浮かび思わず笑みがこぼれました。何歳ころだったかはっきりと覚えていませんが、自分が幼いころ(おそらく小学校入学頃かそれ以降)乳歯がグラグラし始めたとき、その違和感が気になって仕方がなく、ペンチを持ち出し自分で抜こうとした(実際に抜いたような・・・)記憶があります。そんな僕と比較すると、K君を始め、この頃の子どもたちの歯が抜け変わる時期・年齢が年々早くなって来ているように思います。保育者として現役で働いていた時、5歳児の担任をしているとき、子どもたちと「下の前歯がぬけちゃった」という童謡を歌っていましたが、その歌詞の中に「3年と8ヶ月、一緒に暮らした仲だったのに〜」という歌詞が出てきます。歯が生え始めるのが1歳ころだとすると、3年8ヶ月プラス1歳、要するに4歳8か月となるはず。そう考えるとK君の抜け変わりの時期はぴったりなのかも知れません。ちなみに、20世紀はじめ、オーストリアの哲学者・神秘思想家ルドルフ・ シュタイナーが提唱し、ドイツで誕生し、その後注目された「シュタイナー教育」では、人間は7年ごとに成長の節目を迎えると考えられていて、歯が抜け変わるのは7歳ころと言われています。とは言え100年以上前と今とでは子どもたちの育ちが違うのでそれが当てはまるとは言えませんが・・・。いずれにしろ、これから歯が生え替わる4・5歳児はこの時期にしか見ることが出来ない歯が抜けた可愛らしい笑顔を見せてくれることでしょう。
2020年01月20日(月) No.2719 (園長日記)

No. PASS