Diary
涙が笑顔へ
3歳児てんし組のHちゃんが「園長先生おはよう!今日は泣かなかったよ」そう言って園庭の木に登りながら笑顔で声をかけてくれたのです。いつもならお父さん・お母さんが後ろ髪を引かれながら出勤していかなければならないくらい大きなこえで泣くことがルーティンのようになっているというのにいったい何があったのだろう?そう思い「Hちゃん、今日はどうして泣かなかったの?」と尋ねてみました。すると、「だった悲しくなかったんだもん!」と返事をしてくれたのですが、その後間髪入れず「あのね、H、ピアノ習うことにしたの」とニコニコしているのです。そうか、今日泣かなかったのはこのことがあったんだ。ピンと来ました。そこで、「へ〜そうなんだ!良かったね。それじゃあ先生はだあれ?」と再度質問をしてみると「の◯み先生」との返事。Hちゃんがピアノを教えてもらうのは保育園にハープコンサートのために来てくださる石◯さんのようなのです。であれば恥ずかしがり屋のHちゃんのペースに合わせてレッスンをしてくださることでしょうからHちゃんも安心でしょう。今日をきっかけに来週も笑顔で登園してくれるような気もするのですが、Hちゃんのペースの合わせ登園してくれることを願っています。
さて、今日は月一回行ってもらっている4・5歳児のサッカー教室の日でした。雪はないものの、台風19号によって出た町内の被災ゴミが置かれている東部グランドは年度末まで使うことができないため今日も園庭で行ってもらいました。以前にも書いたことがありますが、サッカー教室とはいえど遊びの要素を取り入れて下さっているのでサッカーが得意でない子も嫌がることなく取り組むことができています。今日はそんなサッカー教室にお誕生会でいらして下さった4歳児あい組のKちゃんのお父さん・お母さんも子どもたちと一緒に笑顔で参加してくださいました。Kちゃんはもう少しするとお姉ちゃんになれることが嬉しくて仕方がない様子。お姉ちゃんになった時、満面の笑みで教えてくれることでしょう。元気な赤ちゃんが生まれてくれることをお祈りしています。
最後に今日は阪神・淡路大震災から25年を迎えました。多くの方々がなさったであろうように今年も発災時間5時46分に合わせお亡くなりになった方々のために黙祷しました。しかし、先生方の中には阪神・淡路大震災後に生まれた先生がいます。東日本大震災(津波・原発事故)もそうですが、時間とともにあの日のことが風化していくことがないように経験した者として伝えていきたいと思います。そうそう、園庭の砂場に子どもたちに気づかれないようにたんぽぽが咲いていました。まだまだ春は遠いはずなのに、健気に咲くその姿が大震災に負けず立ち上がった方々の姿と重なりました。
2020年01月17日(金)
No.2718
(園長日記)
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