Diary

備えあれば


午後のことです。第二光の子保育園で事務仕事を終え保育園に戻ろうとしている時、園の方角に狼煙のように白い煙が立ち上っているのが見えました。嫌な予感がしないでもなかったのですが、ランチルームの薪ストーブに乾いていない杉っ葉でも入れてしまい、煙突から煙がでているのだろう。しかし、それにしては結構な煙と思いながら園に向かいました。ところが、保育園に近づくとその煙が煙突からではなく、秋に子どもたちとどんぐり拾いに出かけるチェーン着脱場(冬場だけ使われる)辺りから上っていることがわかりました。そこで園の正門を通り過ぎ、着脱場に車を走らせると、何と下草が燃えていて、それが山の斜面へと移って行きそうな状態だったのです。そこで直ぐに園に戻り、職員室から119番通報をした後、園内放送を入れ先生たちに子どもたちを安全に避難させるように指示をしましたがまだお昼寝の最中の2時30分過ぎ。しかし、毎月避難訓練をしていることもあり、先生たちがテキパキと動き全員(全クラス)ランチルームに避難することが出来ました。多くの子どもたちがパジャマ姿でしたが、泣く子どもたちの姿はほとんどありませんでした。火事が発生した時間や避難した時、ほとんどの子どもたちが泣くこともなく、強制されることもない中で静かにしている姿・様子が東日本大震災の時と(緊急事態が起きたとき、子どもたちは「泣かない」のではなく「泣けない」ということなのかもしれないということを)どこかオーバーラップしてしました。この火事の原因はたばこの不始末ではないか?とのことですが詳しいことはこれから検証されることと思いますが、消火に当たって下さった隊員の方々、無線から伝えられてくる消火の状況を聞きながら園に被害がないように守ってくださった隊員の方々、また、火事の情報を聞きつけ、心配して駆けつけて下さった副町長さん、卒園児S君のおじいちゃん、いつもお世話になっているガス屋さん、電話を入れて下さった役場の担当課の皆さんに感謝いたします。あっと言う間に鎮火し園には全く被害はありませんでした。
 さて、火事が発生するなど考えなかった僕は、今晩から雪が降り、明日は強風になるという天気予報が心配で、除雪するためのスノープラウの確認をしましたが、交通機関が混乱することがないことを祈ります。
2020年01月07日(火) No.2711 (園長日記)

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