Diary
ボスザルの責任!?
クリスマス親子礼拝を終えたことで、子どもたちも先生たちも緊張から解き放たれ、リラックスした様子で過ごしています。今朝も5歳児のそみ組・めぐみ組の子どもたちが園庭で楽しそうにドッジボールをしていましたが、そんな子どもたちと先生たちに「ねえ、今日、これから何か予定ある?お部屋の掃除するんだっけ?」と声をかけてみました。すると、「今日は特別ありません」という返事が返ってきたので「じゃあ、もしよかったらHさん(田んぼの先生)の山に行ってみない?」と誘ってみました。すると、子どもたちから「行く行く!」という反応が・・・。先生たちもそんな子どもたちの様子と園長の声掛けに出かけないわけにはいかないと思ったのでしょう。「いいですよ!」という優しい声が返ってきたので、「じゃあ、おもちゃを片付けて、トイレに行って、ジャンパーを着て出かけよう!」と話すと、自分たちが使っていなかったおもちゃまでもあっという間に片付け、トイレに行きたい子どもたちはトイレに走り、ジャンパーを着たい子どもたちはジャンパーを身につけ、水を飲みたい子は水を飲みに走りました。そして。誰に指示をされたわけでもないのに「電車ごっこ」かグリム童話の「ハーメルンの笛吹き男」のお話しのように僕の後ろにつながり始め長い列ができました。そんな子どもたちと一列になったまま、近所の山へ向かったのですが聞こえてきたのは、「さ〜あベツレヘムへ見に行こう!お知らせ受けたできごとを、さあベツレヘムへ見に行こう」というクリスマスの讃美歌でした。この妙な行列を、隣接する運動場で被災ゴミの処理作業をしている方々がニコニコして見ていました。これこそ、自然な姿のキャロリングだった気がします。
さて、いよいよ山に到着すると、保育園のそれとは違う手つかずの自然そのものの木と傾斜にたじろぎながらも、日々園庭で鍛えた腕と足の力を駆使しどんどん登り始め、遂には山の嶺に登頂!!ところが、登ったのはいいものの下りるには余りにも傾斜があり、かと言って進むにも結構なやぶが行く手を邪魔します。しかし、来た道を戻るとなると大変になると判断し前進しました。そして何とかかんとか下りられそうなルートを見つけ無事に下山できました。ところが、必死に歩いていた時には気付かなかった草の種が子どもたちの服やジャンパーなどありとあらゆるところに付いていることと安堵感に気付き「チクチクして痛〜い!」「怖かった」と大騒ぎ。のぞみ組のT君に至っては、左足の靴と靴下を脱ぎ「園長先生早く何とかして」と言う姿にYちゃんが大笑いしていました。そんな子どもたちの声にボスザルとして責任を感じ、園に戻ったからガムテープを渡して一緒に種取りをしたのですが、中にはどうしてこんなところに種が付くの?という所に沢山の種が付いている子どもたちがいてビックリ仰天!そんなジャンパーやトレーナーは僕が預かり、ノミ取り(毛づくろい)をするサルのように一つひとつ取ることになりました。僕らにとっては大変な行軍でしたが、種を運んでもらった植物たちは大喜びでしょう。来春、これまで園庭に見られなかった得体の知れない植物が生えてきたならば、今日子どもたちが運んだきたということになるのかも知れません。何はともあれ、体力・気力共に使い果たしたのでしょう。給食後のお昼寝はみんないつになく寝つきが早かったそうです。どうやら担任の先生たちも同様だったようですが・・・。ボスザルのお陰でとんだクリスマスになったと思っていることでしょう。保護者の皆様にも洗濯物を増やしてしまったこと、擦り傷が出来たしまったこと申し訳ありませんでした。しっかり反省いたします。
2019年12月25日(水)
No.2706
(園長日記)
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