Diary

5R


ご存知かと思いますが、「3R」は、Reduce(リデュース)ゴミを減らす、Reuse(リユース)再利用する、Recycle(リサイクル)再び資源として利用するの3つの英語の頭文字を表したもので、この3つのRがゴミをできるだけ出さない循環型社会をつくるための基本的な考えですが、この3Rに、不要なもの、必要のないものを断るRefuse(リフューズ)、修理して長く使い続けるRepair(リペア)を加えたものを「5R」と言います。しかし、江戸時代から昭和までは買い物カゴを持って買い物に行く、穴が開いてしまった鍋を「鋳掛屋」にRepaiしてもらい大切に使うなど既に5Rが行われていたように思います。ところが、近代工業が盛んになり大量生産されたプレス成型のアルミ鍋等が流通するようになると鋳掛屋が簡単に補修できるものではなくなり鋳掛屋は廃れていってしまいました。そして、100円ショップで何でも買うことができるようになった現代、使い捨ては特別なことではなく当たり前になってしまったことやコンビニや外食産業の増加に伴い食べ物の廃棄(食品ロス)もあるのか、残念なことに日本はごみの焼却量は、何と世界1位なのだそうです。そんな時代にあっても保育園では風雨にさらされて壊れそうになったポストや底が抜けそうになっていた園庭中央のケヤキの木に付けてあった巣箱を修理したりして使っています。また経年劣化で壊れてしまった金属製の燭台(クリスマス礼拝で使う)が修理ができなかった場合を考え、薪を使って燭台を作ってみましたが、これも循環社会を作るための一つであれば嬉しいものです。
 さて、夕方5時過ぎなんだかやけにサイレンの音が聞こえてくると思いバルコニーに出てみると、園の近くで火事が起きていて、夕焼けのように空が染まっているのです。位置的に卒園時のB君・Yちゃんのお家の方角かと思い心配で走って確認しに行ってみました。幸い火元はB君・Yちゃんの家ではなく別な家でしたが、クリスマスや年末を迎えようとしている時に炎に包まれる家を見て気の毒で言葉がありませんでした。一方、燃え盛る炎の熱と明かり、時々聞こえてくる爆発音を目の当たりにしながら怯むことなく消火に当たる消防隊員の姿に頭が下がりました。どうかこの家の方の命が無事であることを祈ります。
2019年12月05日(木) No.2692 (園長日記)

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