Diary

嘘のよう


記録的豪雨により各地に大きな被害をもたらした台風19号から1ヶ月、いつものように出勤しましたが、蔵王の裾野にきれいな虹が出ていることに気づきました。いつもならばあっという間に消えてしまう虹ですが、今日は一時間以上消えることなく、時間の経過とともに裾野から山頂へ移動していました。そんな虹を見ていると1ヶ月前のあの日の天気が信じられませんでした。あの雨によって春にサツマイモの苗を植えさせてもらった柴田農林高等学校の畑も全て水に浸かってしまったこともあり、今年の芋掘りは断念しなければならないと思っていました。ところが、担任の先生に問い合わせをしてもらったところ、特別問題はないので、もし、保育園で芋掘りをしたいと言うのであれば例年通り対応してくださるとのことだったので、保護者の方々に了解を得て例年通り芋掘りを行うことにしました。そして、それが偶然にも台風19号から1ヶ月の今日でした。子どもたちは春に植えた苗がどのように育っているか楽しみで仕方がなく掘る気満々!そんな子どもたちの思いを叶えてくれるようにサツマイモが育っていてくれることを祈りながらも、心のどこかで心配な思いを抱えバスを畑に走らせました。ところが、畑が水に浸かったことが嘘のようにネギをはじめ様々な野菜が例年と何も変わることなく育っているのです。そして、子どもたちが植えさせてもらったサツマイモの畑は芋を掘りやすいように学生たちの手により蔓が刈り取られマルチシートが剥がされていて、掘り方を教えてもらった後、早速作業に取り掛かりましたが、長靴の中で野菜が育てられるのでは?と思うぐらい長靴の中を泥だらけにして掘る子どもたちが見られました。そんなことからも、今日芋掘りができて良かったと思っています。その一方で、ネギをはじめ白菜などは処分することになるそうです。例年、この時期になると収穫した野菜をリヤカーや一輪車に載せて学生たちが町内に販売に出かける姿・様子が町内の風物詩のようで素敵だなあと思っていたのですが、それが見られなくなってしまったことが残念です。しかし、これまで何ヶ月も手入れを続けてきた学生と先生方はざぞかし残念(無念)でならないと思いますが、それも自然の姿。良き学びになってくれることと思います。
2019年11月12日(火) No.2673 (園長日記)

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