Diary

深まりゆく秋


春に植え、暑かった夏を乗り越え、ついに収穫の時期を迎えた0・1・2・3歳児クラスの畑のさつまいも。昨日の朝、そのさつまいもを収穫するために、数人の先生たちが子どもたちに手伝ってもらいながら伸びた蔓を刈り取りマルチシートを剥がしていました。どうやら、その後、すぐに芋掘りをしたようで、今朝、掘ったいもがカゴに入れられ医務室前のバルコニーに置かれていました。数年前には驚くほどの収穫がありましたが、今年は量も大きさもそれほどではなかったもののネズミやモグラの被害もなく収穫することができたさつまいも。これをみんなで分けるとなると、子どもたちの口に入るのは本当にわずかばかりのような気がしますが、それでも自分たちが植え、時に水をあげ、収穫したいもを食べた時、その味は格別なことでしょう。  さて、正門の近くに見事な巣を作り、獲物が掛かるのを待ち構えているジョロウグモたち、この頃、日によって朝の冷え込みが厳しくなってきたからなのか、動きが鈍くなってきたように思います。同様に子どもたちに見つかるものの、これまでは子どもたちを威嚇し逃げることができたカマキリも卵を産みその寿命を終える時期が来たのか動きが遅く簡単に捕まえられるようになり、今日は3歳児ひつじ組の子どもたちのおもちゃのようになっていました。また、玄関ロビーから見える積んである薪の上でカエルが動かずじ〜っと座っていました。今日も動くとTシャツでも大丈夫な位に気温が上がりましたが、これから寒さが増してきます。このカエルは間もなく冬眠の準備を始めることでしょう。  話は一転しますが、今日保育園では「防犯訓練」を行いました。多くの子どもたちがいつものように外で遊び始めた頃、不審者が侵入したことを想定し、子どもたちを驚かせたり怖がらせたりすることないように声をかけランチルームに入るようにしたのですが、普段の避難訓練のようにベルがなったり、マイクによるアナウンスがないのに園舎内に入らなければならないことが不思議に思ったのでしょう。「どうして?」「何かするの?」と聞いてくる子どもたちがいました。それでも混乱することなくランチルームに避難し、主任のY先生と僕とが何故、急に集まったのかを伝えましたが、子どもたちは真剣な表情で聞いてくれていました。実際にこのように避難するようなことが起きることがあってはなりませんが、何が起きるか分からない時代でもあります。尊い命を預かっているという自覚を持ち、非常時に対応できるよう保育をしていきたいと思います。
2019年10月30日(水) No.2665 (園長日記)

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